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富裕層の知られざる資産運用 凄腕バンカーが明かす 八重洲ブックセンター本店

2018/4/20

こうしたスキームが、モデルケースを使った細かい年次利回り早見表などとともに示されていくのは圧巻だ。このほかハイイールド債を使った運用や仕組み預金(DCD)を使った運用など、大きな種銭を持っている富裕層や超富裕層なら使えるプライベートバンカーによる海外運用術が次々と示されていく。

目がくらむような資産運用の世界を示した後、非富裕層が行うべき運用法についても最後に触れている。原則に基づいた運用で1000万~3000万円の資産形成をするのが第1段階で、この水準までくれば、およそ4~6%の利回りを追求する運用法に投資できるようになるという。さらにもう一段進んで3000万~1億円の資産ができれば、一部のプライベートバンカーに資産運用を託すこともできる。とすると、富裕層の世界は遠すぎるというほどでもないわけだ。翻って日本の金融規制とは何か、見つめ直すきっかけにもなる。

年度の初めということもあり、資産運用や投資を始めようかと手を伸ばす人が多いのだろう。「3月下旬の発売からここまで毎週ベストセラー上位に入っている。先週は著者イベントも開いたので売り上げが伸びた」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。

■ICO投資の入門書が1位に

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)仮想通貨「ICO投資」入門坂元康宏著(幻冬舎)
(2)実践CFO経営デロイトトーマツグループ著(日本能率協会マネジメントセンター)
(3)プライベートバンカー 驚異の資産運用砲杉山智一著(講談社現代新書)
(4)10年後の仕事図鑑堀江貴文・落合陽一著(SBクリエイティブ)
(5)モビリティー進化論アーサー・ディ・リトル・ジャパン著(日経BP社)

(八重洲ブックセンター本店、2018年4月8~14日)

1位はマネー関連本。仮想通貨技術を使った資金調達(ICO)への投資についての完全マニュアルをうたう。2位は最高財務責任者(CFO)の役割と最近のトレンドを学ぶ本だ。3位に紹介した新書。4位には、前回紹介した、人気の著者2人によるこれからの働き方を論じた一冊が入った。5位は2030年の自動車産業の進化の方向性を提示した本。コンサルティングファームによる自動運転やライドシェアの未来シナリオが検討されている。

(水柿武志)

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