ITと投資のヒーロー育て! キッズ教育の現場を拝見教材開発・セミナー開講… 企業の参入続々

日経ヴェリタス

アプリの機能がうまく動かず苦戦する、すいすいさんにメンターの羽柴さんが助言する。慶応義塾大学の環境情報学部に通う彼女自身も、かつてライフイズテックのキャンプで学んだ。高校2年のときに開発したアプリは、10万ダウンロードを超えた。

【3日目】 「電車で女の人が花束を抱えていたのを見て、ひらめいた」。しょーさんは作りかけのアプリを、花と花言葉を覚えるための「花言葉帳」に転換するという。自分の開発を進めつつ、隣のひろきさんにアドバイスする場面も多くなってきた。

完成したアプリなどを動画に撮り、 保護者やほかのチームにプレゼンする。発表のたびに歓声が上がった

午後5時、メンバーが帰宅しても、すいすいさんはパソコンから離れない。アプリの見た目や動きを改善しようとぎりぎりまで調整を続けていた。

【4日目】 いよいよ発表会。保護者の前でチームごとに説明する。

「すごーい」「おしゃれ」

すいすいさんがコーディネートアプリを披露すると、歓声や驚きが上がった。「一つ一つのコードの意味がわかると自分で応用できるようになった」

ひろきさんは野球ゲームのガチャアプリを披露。ランダムで出る選手に合わせ、背景の色も変わるようにした。「難しかったけど完成してよかった」

プログラミング教育、小学校で必修化へ

英国では2014年から「コンピューティング」という教科を設け、小学校1年生から授業を必修にしている。米国でも必修化されている州が多い。IT人材の育成で「日本の情報教育は周回遅れ」(文部科学省の安彦広斉・情報教育振興室長)にある。

日本では20年度に小学校での授業必修化が決まった。ただ情報教育の遅れを取り戻すには、学校だけではなく、学校の外でも手軽にITプログラミングを学べる環境が求められる。そこでIT大手などが教材開発を急いでいる。

CAテックキッズが2月から始めたオンライン学習サービス「QUREO」

サイバーエージェント(4751)子会社で、13年から小学生向けプログラミング教室を手がけるCAテックキッズ(東京・渋谷)は、オンライン学習サービス「QUREO(キュレオ)」を2月から始めた。料金は月2480円から。個人向けに加え、プログラミング教室を開こうとする学習塾など、法人向けの営業にも力を入れる。

既にリソー教育(4714)グループの伸芽会などが導入を決めているほか、「ベトナムや中国など海外からの問い合わせもある」(CAテックキッズの上野朝大社長)。

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