ジャパンガイドの「Cherry Blossom Forecast」では、おすすめお花見スポットとしてたくさんの市や街を紹介し、開花や見ごろの時期を予想しています。九州から北海道までどこかで桜が咲いている期間は毎日2~3回、記事を更新しています。札幌が取材の最終地なので、例年はGW過ぎまで続きますが、今年はもっと早く終了するかもしれません。

桜前線は津軽海峡を渡って、例年よりやや早めに北海道に上陸する見込み。函館の五稜郭タワーからは、星形の城郭を囲む見事な桜が望めます(写真:japan-guide.com)

主要都市の見ごろが過ぎてから来日する外国人観光客もいるので、「東京の(京都の)桜が終わってしまったら」というページも作り、桜前線がこれから向かう場所を紹介しています。今年のように桜が早く開花してしまった年に来た人もがっかりしないように、東北・北海道や高地のお花見スポットを紹介しています。

ちなみに、外国人観光客の急増とともに、残念なマナー違反がニュースなどで取り上げられることがあります。サイトでは、お花見などの際のマナーについてもきちんと伝えるようにしています。

一番苦労するのは天候

桜だけでなく、あらゆる取材で苦労するのが天気です。取材旅行のスケジュールは長期予報などを見て決めてあるので、直前になって天候が崩れる兆しがあると、もう祈るしかありません。台風直撃などで取材そのものを断念することもあります。

特に外国人観光客に人気が高い富士山やビーチ、スキー場の取材では、青空は必須です。日帰りできる場所なら行き直せばよいですが、沖縄のビーチ取材でずっと天気が悪いと最悪。軽い徒労感を覚えつつ、リベンジを誓いながら帰路に着くのです。

霧も困ります。シャウエッカーが日本に来たばかりの頃、高野山へ滞在時間2時間という弾丸取材を初めて決行したのですが、深い霧で数メートル先もよく見えなかったそうです。写真はどれも白いベールで覆われたよう。しかし奥之院の周辺だけは、かえってミステリアスな雰囲気が醸し出され、印象的な写真になりました。

霧も撮影には残念な気象現象。でも高野山の奥之院では、すばらしい効果をもたらしてくれました(写真:japan-guide.com)

通常の取材は平日に行くようにしていますが、お祭りや花火などイベントとなるとそうはいきません。宿と交通手段の確保、そしてどの位置でどう撮影するかなどプランを組んでおかなければなりません。

青森のねぶた祭は、最初に企画した年は宿が取れず、あきらめて翌年に再挑戦。どの予約方法が一番確実かリサーチして、宿泊日の6カ月前の朝9時に電話で予約することに。当日は15分前にスタンバイし、時報と同時に電話をかけ、ようやく部屋を確保できました。

初めて行くイベントの場合、様子が分からない難しさもあります。メディア席が設けられていても、必ずしも希望のアングルとは限りませんし、移動して撮影したい場合もあります。そのため、必ず2人以上で出掛け、会場では別々の場所で撮影にのぞみます。

時には一般の観光客と同じ場所から撮影することもあります。みんなお祭りモードになっているせいか、ときどきアグレッシブな人がいて、あたりに険悪な空気が漂うことも。なるべくよく見える所でいい写真を撮りたいのはみな同じですから、譲り合えればいいのですが。我々は一般の方の邪魔にならないよう、後方から撮影することが多いです。

京都の葵祭。出発地点の京都御所で、一般の観覧場所から、観光客の方々を入れて撮ってみました(写真:japan-guide.com)

数年越しの挑戦でベストショットを狙う

たった1枚の写真で、世界中から観光客が訪れるようになる場所があります。我々もそんなベストショットを目指して、1つの場所の取材に何年もかけることがあります。

初めて冬の白川郷(岐阜県)を訪れたのは2005年3月初旬でした。集落はまだ深い雪に覆われていて、すばらしい雪景色が撮影できた……と思ったのですが、地元の人に言われて気が付いたのは、合掌造りの屋根に雪がなかったこと。春の気配が近づくと屋根の雪は落ちてしまうのだそうです。ベストタイミングは1~2月と聞いて、いつか必ずと思ったのでした。