■03. GUCCI
節度ある個性派スーツをグッチで作る

傍目は品よく、脱いだら凄い
小曽根 グッチはベースモデルが多彩で、それぞれ個性的ですね。
矢部 個性という意味では、'70年代テイストを感じさせる「ヘリテージ」モデルが面白いですね。コンケーブショルダーに低いゴージライン、ラペルのダブルステッチ、そしてチェンジポケット……これらが今、また新鮮に映ります。
森岡 では、素材はベーシックなものを選んでバランスを取りましょう。このモヘアウールなどは?
矢部 いいですね。このハリ感はモヘアならではです。仕立て映えもよさそうですね。
小曽根 さて、では裏地を決めていきましょう。面白いことに、スカーフに使われるシルク地を裏地に使えるそうなんです。
森岡 それは贅沢! ではそこから選びましょう。色々な柄がありますが、こちらもレトロなシェブロンパターンにしてみるのは?
矢部 「ヘリテージ」のデザインに合っていますね。これはかなりインパクトありそう。
小曽根 ところで、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ氏のラッキーナンバーは「25」なんだとか。M.E.も今年25周年なので、内側に「25」と刺繍を入れてもいいですか?
矢部 ならイタリア語で「Venti Cinque」としてみては?
森岡・小曽根 ナイスアイデア!
《独創的カスタマイズが楽しい「DIY」》
【 MODEL 】計5型の多彩なベースモデル
アレッサンドロ・ミケーレ氏のもと、2017年に始動した新しいオーダープログラムが「Gucci DIY」。モデルは、スリムでモード感の強い「ニュー マルセイユ」、ローゴージでラペル広めな「ヘリテージ」、ナローラペルで着丈短めな「ニュー シニョーリア」、最もクラシックな「シニョーリア」、モダンな佇まいの「モナコ」の5型。それぞれ、ラペルはピークト/ノッチトを選択できる。

【 MATERIAL 】美しいスカーフ裏地に注目
王道を網羅しつつ、ユニークなマテリアルを展開。裏地は通常のキュプラ地のほか、スカーフに用いられるシルク生地「フーラード」も選択可。またボタンはグッチのアイコンのひとつ「シグネチャー ビー」なども選べる。

【 FEATURE 】様々なアイコンを刺繍できるメニューも
シグネチャー ビーやスネークなど、近年のグッチを象徴するモチーフを刺繍できるのも特徴的。写真のように大胆にあしらったり、ワンポイントで効かせたりとアレンジは様々。



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