3つのスキル磨け 外資系コンサルが「欲しがる人材」ベイン・アンド・カンパニーのマニー・マセダ氏

「サンフランシスコのオフィスにきてもらったらわかりますが、あらゆる人種がいます。アジア人もたくさんいますよ。あらゆる場所でそうだとは言いませんが、どこにいても多様性が重要だというのは変わりません」

「グローバルな顧客にサービスを提供していくには、多様性は重要です。顧客に共鳴し共感するには、国とか民族、性別などのあらゆる多様性を受け入れ、理解する必要があります。年齢の違いも多様性のひとつです。先日、ある日本人の女性コンサルタントと話しました。彼女に『アジア人として女性として、仕事をする上でどんな課題があるか』と尋ねたんです。そうしたら、彼女の答えは意外なもので、『自分が若い』ことが課題だというのです。伝統的なグローバル企業なら、エグゼクティブは40代、50代です。しかし、スタートアップ企業なら20代のトップもいるでしょう。これも多様性ですよね」

目指すのは「奉仕的」なリーダー

――トップになって、時間の使い方は変わりましたか。

「コンサル企業では、部長クラスなど多くの責任者は、その時間の7割を顧客の支援にあて、残りを自社の管理に費やしています。私もトップに就任する前は、アジアの責任者として地域をみたり、採用や育成を支援したりするのに、時間の3割を使っていました」

「グローバルのトップになってから、時間の7割は会社の経営にあてています。残りの3割は、意識的に顧客とのやりとりに費やしています。顧客にサービスを提供するうえで、相手のトップとの関係を維持することは非常に重要な仕事ですから」

「経営に充てる時間、つまり7割の時間は4つの課題に4分の1ずつ使っています。1つ目が、全社の戦略を練ることです。2つ目が、上級のエグゼクティブたちと話し合い、考えを聞いて、まとめていくという日々の経営案件です。3つ目が、ひらめきを与えられるリーダーとして、理念を体現することです。4つ目は、変化を主導することです。ベインのパートナー(役員)たちが私に期待しているのは、これまでの路線をそっくり続けることだけではないでしょう。これからベインをどうするのか、野心的な将来像を示す必要があると思っています」

――どんなリーダーを目指しますか。

「『奉仕者』としてのリーダーですね。当社でいうグローバルの代表者、ワールドワイド・マネージング・ディレクターの役割は、一般的な意味での最高経営責任者(CEO)ではありません。最も重要な役割は、パートナーが成功するように支援することなのです」

「私はリーダーとして次世代のリーダーに引き継ぐミッションの火を絶やさない役割を果たしたい。ベインはグローバル企業になるという夢を果たし、働き手にとってよい職場でもあるという評価も受けてきました。自分たちが望む姿になれたのです。しかし、これで達成できたと思ってほしくない。ハードルを上げ続け、 常に高みを目指すように伝え続ける。これが次の世代への私の責任だと思っています」

(松本千恵)

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