不審者に「やめなさい」 ドローン編隊で監視の網KDDI、携帯電話の回線使って遠隔制御

高度が異なる4台のドローンを使って広域監視する
高度が異なる4台のドローンを使って広域監視する

KDDIやセコムなどが、複数のドローン(小型無人機)を同時に飛ばして広いエリアを警備する技術の開発を進めている。ドローン同士の衝突などを避けるための遠隔管理に携帯電話回線を活用。特別な無線インフラを整備せずに様々な場所での飛行を可能にする。2020年の東京五輪・パラリンピックもにらんだドローン警備の実現に向け、携帯電話会社が大きな役割を担おうとしている。

「あなたの行動はすべて画像に記録されています。すぐに犯行を止めなさい」――。相模原市の遊園地「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の園内で、不審者を発見したドローンからの警告音が鳴り響いた。

KDDIとセコム、ドローンの運航管理システムなどを手がけるテラドローン(東京・渋谷)などが実施した実証実験の一幕だ。東京ドーム30個分以上という広大な敷地の上空を4台のドローンが同時に飛び、遊戯施設などを警備した。

複数機が異なる高度を同時飛行

4台のうちの2台は高度60メートルの上空から遊園地全体を見下ろして監視。別の2台は40メートルの高さをあらかじめ設定したルートに沿って飛び、不審者を発見した場合は直ちにルートを変更して追いかける役割を与えた。

実験ではドローンが不審者役の人間を追いながら、搭載したカメラで撮影。映像をLTEの通信回線を使って監視センターに送信した。監視センターでは送られてきた映像を確認すると同時に、運航管理システムで位置をチェック。即座に警備員を急行させた。

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突発的なルート変更にも対応
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