健康・医療

from 日経Gooday

なぜお酒は20歳から? 侮れない未成年の飲酒リスク

日経Gooday

2018/4/22

春は新人歓迎会や新歓コンパの季節。未成年に対するアルコールの影響、それに飲酒経験の少ない人への注意点をきちんと把握しておこう。写真はイメージ=(c)imtmphoto-123RF
日経Gooday(グッデイ)

新人歓迎会や新歓コンパなどが開催される時期に話題になるのが「未成年の飲酒」。昔は未成年の飲酒に対して世間は「おおらか」だったが、近年は比較にならないほど厳しくなっている。もちろん「法律で禁じられている」ものだが、「18歳くらいになったら飲んでもいいのでは……」などと思っている人もいるだろう。酒ジャーナリストの葉石かおりが、今回は未成年に対するアルコールの害について専門家に話を聞いた。

◇  ◇  ◇

「あなたはいくつからお酒を飲み始めましたか?」

普通なら「20歳です」と答えるのが当たり前なのだが、アラフィフの私の周囲の左党は、そう答えない人がほとんどである。つわものになると「小学校に登校する前、コップ酒を飲んでから出かけた」「高校時代からスナックにボトルキープをしていた」なんていう人も。

筆者は……となると、今だから正直に打ち明けると、やはり高校時代から友人宅に集まり、サワーやビールを飲んでいた。高校の卒業式の後は制服のまま新宿・歌舞伎町の居酒屋で「打ち上げ」をしていた。当時の周囲の大人も寛容だったので補導されることもなかった。大学時代は、18歳、19歳の未成年であっても、サークルの新入生歓迎コンパや合宿で飲むのは当たり前。同期の男子は「一気(イッキ飲み)」も普通で、救急車のお世話になっていた人も珍しくなかった。

法律では「お酒は20歳から」だが、当時の私たちにとって「高校卒業したら大人でしょ」という勝手な思い込みがあり、勝手に飲酒年齢を18歳に設定していたのだ。もちろん、大学や各々のサークルなどによっても温度差はあると思うが、私たちが学生の頃は、こういったことがごく普通のことだったと記憶している。これらは、もう時効なので書けることだが、SNS主流の今だったら大事件である。

■成年は18歳になる、しかし飲酒は20歳から

そんな酒に寛容な時代を過ごしてきた私だが、この年になると自分の悪事も棚に上げ、「日本の将来を担う未成年に酒を飲ませるなんて!」と思うようになった。イッキ飲みなどによる急性アルコール中毒で未成年が死亡する事故は、現在も毎年のように起こっている。こういったニュースを見ると、胸が痛くなる。私は酒関連の仕事をしているだけに、お酒が原因で人が亡くなるのは悲しい。お酒は楽しんでこそ、である。数年前、テレビ番組で小学生が大人に日本酒を勧めているのを見て、「テレビ局は一体何を考えているのか」と怒りを覚えたほどだ(念のため、その番組で小学生はお酒を飲んでいません)。

健康・医療 新着記事

ALL CHANNEL