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バランス型投信へ資金流入続く 株価調整で分散に着目 3月、資産価格の変動リスク抑える

2018/4/22

写真はイメージ=PIXTA

 幅広い資産に資金を振り分ける、バランス型の投資信託への資金流入が続いている。QUICK資産運用研究所によると、バランス型の設定額から解約額を差し引いた3月の資金流出入額は、1504億円の流入超だった。流入超は15カ月連続となる。株式相場の先行き不透明感が強まるなか、資産価格の変動リスクを抑えた商品特性に着目した買いを集めている。

■国内株式型など流入ペース鈍る

 3月は、トランプ米大統領が一部製品に対する関税引き上げなど保護主義的な貿易政策を打ち出し、世界的に株価が動揺する場面が目立った。国内株式型や海外・先進国株式型はともに資金流入のペースが鈍り、運用成績も1カ月間でマイナスと振るわなかった。投資家の間では「(価格下落などの)リスクを相対的に抑えやすい商品への関心が高まっている」(ファイナンシャルリサーチの深野康彦代表)といい、バランス型に資金が向かった面がある。

 個別の投信では「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド」(アムンディ・ジャパン)が101億円を集めた。外国銀行との保証契約を通じて「プロテクトライン」と呼ぶ下限水準を設け、損失を限定する工夫を持つのが特徴。銀行に加え、証券会社にも販路を広げて販売を伸ばしている。

 「トレンド・アロケーション・オープン」(三菱UFJ国際投信)は、先進国の国債や各国の上場投資信託(ETF)などで運用し、市場環境に応じて機動的に資産配分を見直す。2月に運用を始めた「グローバル・メガピース」(日興アセットマネジメント)は株式や債券にバランス良く投資する。3月は89億円の流入超で、純資産額は185億円になった。

■分散投資、つみたてNISAで注目

 今年から積み立て方式の少額投資非課税制度(つみたてNISA)が始まった。つみたてNISAで分散投資をする一環として「幅広い資産に投資する投信に注目が集まっている側面もある」(深野氏)。

 つみたてNISAの対象となっている一部の投信は引き続き好調だ。主に国内株式に投資する「ひふみプラス」(レオス・キャピタルワークス)は207億円の流入超で、純資産額は5700億円を超えた。

 一方、海外の不動産投資信託(REIT)で運用する投信からは資金流出が続いている。海外REIT型の資金流出は17カ月連続だった。分配金を引き下げる流れに加え、金融庁の方針によって金融機関が毎月分配型投信の販売を自粛していることも、REIT型からの資金流出に拍車をかけている。

(日経QUICKニュース)

[日本経済新聞朝刊2018年4月14日付]

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