MONO TRENDY

モノ・フラッシュ

カーシェア、群雄割拠 料金・エリアなどサービス多彩

2018/4/21 日本経済新聞 夕刊

有料駐車場の一角に並ぶカーシェア用の車

カーシェアリング市場が再び成長の兆しを見せている。2017年、最大手のタイムズカープラスが47都道府県にステーションを設け、全国進出を完了。オリックスカーシェアは値下げで利便性を高め、カレコ・カーシェアリングクラブは三井不動産リアルティとの合併で再び事業拡大に乗り出すなど、業界内の動きは激しさを増している。

◇   ◇   ◇

カーシェアリング業界に新たに参入を果たしたのがNTTドコモである。2017年11月に「dカーシェア」の名称でカーシェア市場に参入。初期費用や月額基本料金なしでオリックスのサービスを提供し、18年度の上期にはカレコやカリテコ(名鉄協商)の取り扱いも始める予定だ。

■ちょい乗りニーズ満たす

利用料はオリックス独自のプランより高いが、「会員になる前に試してみたい」といった“ちょい乗り”ニーズを満たす。dカーシェアでは、個人間カーシェアやレンタカーの手配もできる。

カーシェアサービスを選ぶポイントは3つある。1つは基本料金や利用料の安さ。これら4社のプランのうち、dカーシェア以外は月額980~1000円の基本料金がかかる。ただし、基本料金は月々の利用料に充当できるので、3社とも毎月1時間15分以上利用すれば元が取れる。ほとんど乗らない場合は、dカーシェアなど利用料金が割高でも月会費がかからないサービスを選びたい。

利用料は15分で200円程度が主流だが、走行距離に応じて追加料金がかかったり、長時間の利用で得になるパック料金を設けたりと各社、乗車時間や走行距離によって料金体系が異なる。

そこで今回は、毎週末に2時間ずつ(走行距離各5キロメートル)、月1回は12時間(走行距離120キロメートル)利用した場合にかかる1カ月の料金を比較した。結果、タイムズカープラスが1万5202円、dカーシェアが1万5340円、カレコ・カーシェアリングクラブが1万3340円だったのに対し、オリックスカーシェアは1万3000円で、割安さでは軍配が上がった。

■全国に拠点、出張先で利用

使いたいエリアにステーションがあるかどうかも重要だ。ステーションの数で他を圧倒するのはタイムズ。全国47都道府県に計1万以上のステーションを設けているため、日常使いはもちろん、出張先などでも利用しやすい。

料金の算出方法やキャンセル料の有無も、サービスを選ぶポイントの一つ。

タイムズやカレコの場合、3時間予約していても、実際の利用時間が2時間なら、支払いは2時間分で済むので無駄がない。その点、オリックスは実際の乗車時間が短くても予約時間分の料金を支払う必要がある。利用時間が読みづらい場合には、タイムズやカレコを選ぶのが賢明だ。

◇   ◇   ◇

■タクシー、迎車料金なしで

アプリを立ち上げてスマホを振る

もしあなたが東京都在住で「運転もお任せ」派だとしたら、タクシーのお手軽利用も考えられる。気になるのは迎車料金の発生だが、国際自動車のスマートフォンアプリ「フルクル」なら、迎車料金なしで空車のkmタクシーを呼ぶことができる。

アプリ画面には自分から半径500メートル以内にいる空車タクシーが表示される。アプリを立ち上げたままスマホを振ると、タクシー内の端末に顧客の位置情報が届く。配車予約とは異なり、タクシーが途中で別の客を乗せてしまうリスクがあり、配車の確約はないが、迎車料金がかからない。東京23区、東京都三鷹市、同武蔵野市で展開。狭い路地裏などでもタクシーに乗車の意思を示せるのは便利だ。

(日経トレンディ5月号から再構成)

[日本経済新聞夕刊2018年4月14日付]

MONO TRENDY 新着記事

MONO TRENDY 注目トピックス
日経クロストレンド
NTTドコモが店頭の看板から「ドコモ」を消したワケ
日経クロストレンド
日本初「カチッと鳴る」歯ブラシ ライオンが開発
日経クロストレンド
日本電産・永守重信会長 最後の大仕事は大学
日経クロストレンド
30代前半で世帯年収1000万超 好きなブランドは?
ALL CHANNEL