小原 M-1のほうがバランスが良くプレーンで、M-2はいい意味で作為的な音だと思いました。具体的にいうと、低音が強めで、ボーカルが前に張り出している音。積極的に冒険していると思いましたね。

小沼 そうなんですか。最近はフレンズの「ベッドサイドミュージックep」など、歌モノをよく聴いていたので、バランス良く感じたのかもしれません。

小原 EARINにとって最初の製品だったM-1では安全パイを狙ったけれど、M-2では意識的にキャラ付けをしたんじゃないかと思いましたね。

小沼 M-1は在庫がなくなり次第、販売終了とのこと。音の個性に違いがあるなら、少し残念な気もしますね。ただ、どちらも細かな音まで聴き取ることができるのは良かったです。「こんな音が入ってたんだ!」という気づきがたくさんあるので、何度も聴いていた曲でも改めて聴き返したくなります。

小原 それはそうかもしれない。細かな音の描写力は、EARINの特徴と言えますね。

M-1もM-2もサイズはほぼ同じ。ともにノイズキャンセリング機能はないが、M-2はイヤーチップが耳栓のようなウレタン素材のため、遮音性が高まったように感じる

小型の本体にたくさんの機能を搭載

小沼 デザインや使い勝手はどうでしょう。18年3月に行われた製品発表会で、開発者のペア・センストローム氏に、他社の完全ワイヤレスイヤホンと比較したとき、M-2の強みは何かと聞いたところ、「とにかく小型であること。その中にたくさんの機能が詰まっていること」という答えが返ってきました。たしかに片耳3.6グラムの軽くて小さな本体に、タッチセンサー、外音取り込み機能など、様々な機能が搭載されているのはすごいと感じました。

上がM-1、下がM-2。ケースの長さはどちらも10センチ弱。M-2のほうがイヤホンの収納部分がマグネット式になっているなど、細かい点でも使いやすさが向上している

小原 M-1と比較しても、使い勝手ははるかに良いですよね。途切れにくさやペアリングのしやすさもそうですし、ケースへの収納もマグネット式になり、よりスムーズになった。デザインもさらに洗練され、考えられていると感じます。

小沼 左右のイヤホンをBluetoothではなく、NFMIという補聴器などにも使われている技術で接続することで、安定した接続性を実現しているそうです。また、これはM-1も同様ですが、ケースが円筒形でスリムなので、ポケットに入れても邪魔にならないのはうれしいところですね。

聴く音楽に音が合うか

小原 M-2の価格は3万2180円(税込み)だから、これまで試聴してきた完全ワイヤレスイヤホンと比べても少し高めですね。価格も考慮した上で、20代の小沼さんはM-2をどう評価しますか。

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