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積立預金が赤字の原因? 気合だけで家計は改善しない 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/4/18

写真はイメージ=PIXTA

 パートのMさん(31)は会社員の夫(42)と保育園に通う娘(2)の3人家族で、賃貸マンションで暮らしています。Mさんは夫が10歳以上も年上なのが気がかりで、「娘の教育資金と老後資金の両方を早めにつくらなければ」と焦っています。一方、もう一人子どもが欲しいと願っており、マイホームを購入したいという希望も持っています。しかし、家計は毎月赤字です。「このままでは将来が不安で仕方がない」と相談に来ました。

■節約しているつもりが毎月赤字

 Mさん夫妻の毎月の給与の手取りは合わせて37万円ほど。ほかに夫のボーナスが年間60万円ほどあります。しかし、ボーナスは家族旅行や毎月の収入では賄えない臨時出費で底をついてしまいます。

 家計の状況を聞いたところ、特に無駄遣いは見当たりません。スマートフォン(スマホ)はすでに格安スマホに切り替えて通信費は削減済み。節水シャワーヘッドを取り入れたり、照明はほとんどを発光ダイオード(LED)照明に変えたりして水道光熱費も抑えています。

 それなのにわずかながら毎月赤字になってしまいます。「節約しているのに支出が多くなり、毎月の収入に収められない。どの費目を削減すればよいのかも分からない」とMさん。現在の貯蓄は140万円で、教育資金や老後資金としては確かに心もとない金額です。

■計9万円の積立預金で生活はギリギリに

 なぜこのような状況に陥っているのでしょう。その大きな要因が意外にも毎月計9万円の積立預金でした。ただ、この積立預金は年払いにしている生命保険や自動車保険の保険料、自動車税や車検代などの支払いにほとんどを充てています。

 Mさんは「これらの費用をボーナスで払おうにも家族旅行などで底をついている」と事情を説明します。ただ、積立預金で先取り貯蓄しているつもりが、これでは「貯蓄」になりません。現状では別口座で積み立てている月1万円の娘の教育資金が、Mさん夫妻ができている唯一の貯蓄なのです。

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