用途に応じ立てたり広げたり 人気ペンケース10選
立てる、広げる、組み立てる……。「ネオクリッツ」(コクヨ)の登場から始まった、ペンケースの進化が止まらない。百花繚乱の商品のなかから、何を基準に選べばいいのか。ペンケースはタイプを4つに分けて考えると選びやすい。タイプごとの特徴と注目の商品を紹介する。
売れ筋のスタンドタイプは、ペン立てのように置いて使える。16年には、サンスター文具がスタンドタイプの「デルデ」を発売。後発ながら大容量とデザインで話題を集め、売り切れ店が続出した。
スタンドタイプの魅力は2つ。設置面積に対して収納できるペンの数が多いことと、取り出しやすさだ。しかし一方で、ペンの数が増えると目的のものが見つけにくくなる。一般的に、付箋など小物の出し入れもしにくい。
それらの弱点を解消しているのが、机に広げて使うフラットタイプ。コンサイスの「ベロウズペンケース」は、文房具一式を蛇腹のホルダーに装着し引き出して使う新機軸で、小物も収納できる。巻物のようなデルフォニックスの「ロールペンケース」も有力候補だ。
ただしフラットタイプは幅を取るため、机が散らかっていると使いづらい。その場合、コクヨの「ウィズプラス」など立体構造のトレータイプを選ぶのも手。設置面積はやや小さい。
レイダウンタイプを選ぶのは、プラスαの機能を重視する場合だ。頑丈さや携帯性で、注目の商品がある。
フラットタイプ
●のりやはさみなど大きいツールも収納
一見、平凡な布製ケースだが、ファスナーを開けて蛇腹にたたまれたホルダーを引き出すと、整理された文房具が一気に姿を現す。ケースの幅は172mmと大きめで、かさばるのりやはさみも入れられる。文房具に限らず工具入れとしても使えそう。
●7つのポケットで中が一目瞭然
巻いて留めるロールタイプのペンケース。手になじむ帆布素材を使用する。開いたときの7つのポケットは幅が異なり、ペンやカッター、定規などサイズの異なるツールを入れられる。ポケットは深く、収納しやすかった。
●「かんぬき」のペンを外すと開く
牛革を縫い上げたケースで、使い込むと色艶が出るという。収納できるペンは3本。筒状に巻いた状態から、留め具代わりに使われているペンを抜くと開く。巻いたときは、ペンのクリップが干渉しない仕組みになっている。
トレータイプ
●付属ベルトで手帳の角に挟んで携帯も
ボタンを2カ所外して蓋を押し上げると、トレーの形状で開く。ペンはトレーに約8本収納できる他、外側のポケットにも4本差せるので便利だ。蓋の裏側にはメッシュのポケットがあり、付箋などを入れておける。裏側には滑り止めが付いたベルトを装備。手帳の角に掛けて持ち歩ける。
●左右に折れて現れる「工具箱」 鉛筆なら36本入る
本体の中央を左右に折ると、深めの収納スペースが現れる。中に文房具を入れておけば、二つ折りに開いた状態で自立し、工具箱のように安定する。長さが21cm、マチは3cmあり、たいていの筆記具は収納できた。鉛筆なら36本入れられる。
スタンドタイプ
●スタンドタイプの元祖 収納スペースを3割アップ
立つペンケースの先駆け「ネオクリッツ」シリーズの最新版。容量が従来より3割アップした。18cm定規やキャップをした鉛筆を収納できる他、ペンは最大20本入る。カバーはやや滑りやすい素材だが、ファスナーの上部にある持ち手に、指を引っ掛けて運べる。
●上部がスライド ペンが35本収納できる大容量
ポップな色合いの布製ケース。上部のファスナーを開き、両サイドのつまみを軽く引き下げると、ペン立てになる。幅130mmと容量が大きく、使いでがある。ペンは約35本収納可能。
●ゴム製の円筒形 押し込むとスタンドに変身
軟らかいシリコーンゴム製で、直径6cmの円筒形ケース。ファスナーを開き、本体を上から机に押さえ付けると自立する。その際、底が押し上げられ、中のペンが現れる仕組みだ。
レイダウンタイプ
●着脱式ホルダーで収納力を向上
上下段の収納スペースで大容量化したケース。上段のペンホルダーには鉛筆5本、太軸ペン1本を収納でき、取り外しも可能だ。ケースの素材には、靴底などに使われるEVAを採用して、頑丈かつ軽量になっている。重さは155gで、見た目以上に軽く感じる。
●磁石でノートを挟んで持ち運ぶ
「ペンサム」シリーズは、側面部に磁石を内蔵しており、ノートの表紙を挟んで持ち運べるペンケース。
17年2月に発売された「スタンドタイプ」は、底面にマチが付いて、ペンを取り出しやすくなった。
[日経トレンディ2018年5月臨時増刊号の記事を再構成]
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