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決め手は「駅の魅力と距離」 地価の上昇に格差 不動産コンサルタント 田中歩

2018/4/18

写真はイメージ=PIXTA

 国土交通省が3月に発表した2018年1月1日時点の公示地価は全国平均(全用途)で前年比0.7%プラスと3年続けて上昇しました。低金利でお金を借りやすい環境のもと、住宅地も同0.3%プラスと価格上昇がじわりと全国的に広がっているようです。首都圏では金利が下がり始めた13年以降、不動産価格が上昇している実感があります。そこで今回は東京都内の公示地価がどのように上昇してきたのかを調べることにします。

■都内でも上昇度合いに大きな格差

 次のグラフは13年の各標準地を100としたときに「東京都全体」「都区部(23区)」「都下(23区以外の地域)」において毎年どの程度の上昇があったかを表したものです。

国土交通省 国土数値ダウンロードサービス 地価公示データより筆者作成(以下同)

 13年を100とすると、15年には都区部103.8、都下101.9とその差は約2ポイント程度でしたが、18年には都区部114.5、都下104.1となり、その差は10ポイントを超えるほどの差が出ています。13年に比べて都下は年平均約0.8ポイントの上昇だったのに対して、都区部は同2.9ポイントも価格が上昇したわけですから、都区部の価格上昇の勢いと都下との格差拡大の様子がよくわかるでしょう。

■最寄り駅から5分以内、5年で18%上昇

 こうしてみると、都区部であればどこであっても価格上昇の恩恵を享受できているのではないかと思うかもしれません。しかし、立地によって価格上昇の度合いは全く異なります。

 立地の違いで分かりやすいのが「駅からの距離」です。これをベースに価格上昇の違いを見てみましょう。

 上のグラフは、都区部において最寄り駅からの距離を「5分以内」「5分超10分以内」「10分超15分以内」「15分超」の4つに分け、13年を100としたとき、それぞれの価格がどのように変化したかを表したものです。

 最寄り駅から5分以内の立地は5年で18%も上昇していますが、15分超では7%弱しか上がっていません。グラフの形状を見ると、駅からの距離に応じて年々格差が広がっていることがよく分かります。

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