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割安株投資 我慢と信念で「ワナ」を克服(苦瓜達郎) 大和住銀投信投資顧問シニア・ファンドマネージャー

2018/4/17

写真はイメージ=123RF
「バリュートラップ(割安のワナ)は恐れず、はまったとしても飛び越えていくしかない」

株式投資家を分類するときによく用いられるのが、「成長性重視」か「割安度重視」かという枠組みです。要するに、成長力がある銘柄に投資するか、企業価値に比べて割安に放置されている銘柄に投資するかです。この分類をあてはめると、私は割安度を重視する、いわゆる「バリュー投資家」ということになると思います。

私の基本的な考え方は、まず計算できる期間(ほとんどの場合、半年~1年後)で対象企業の1株当たり利益を予想します。次に、事業の成長性やリスク要因などを考慮して妥当と感じるPER(株価収益率)を考えます。PERは多くの場合、利益が伸びている企業ほど高く設定します。

■投資では適性と考えられる株価を算出

その上で、1株当たり利益とPERを掛け合わせて「基準株価」(適正と考えられる株価)を算出し、実際の株価が大幅に割安な銘柄から順番に投資を行っていくというものです。

私は成長性も投資判断の要素として加味しています。しかしながら、現在の株式市場では成長性を高く評価する投資家が多いらしく、私が妥当と感じる値段で株式を買える高成長企業はほとんどありません。結果として、投資先の中心は成長性がそれなりでPERが10倍そこそこの銘柄となっています。

この投資方針を説明すると、よく聞かれるのが「バリュートラップ(割安のワナ)はどうやって回避していますか」という質問です。バリュートラップとは、割安な銘柄に投資してもなかなか株価が上昇せず、投資成績が上がらない状態のことを指します。

それに対する私の回答は「バリュートラップは恐れず、はまったとしても踏み越えていくしかない」です。市場が放置している銘柄に投資するのですから、自分の都合で急いではいけません。やはり株式を買ったら上がるまでじっと待つ、というのが基本動作になります。

■問題が解決するまで粘り強く持ち続ける

つまり、割安な銘柄は何らかの問題を抱えて一時的に敬遠されているのですが、問題が解決するまでかなり時間がかかります。その間、粘り強く持ち続けなければいけないのです。

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