マネー研究所

七転び八起き

企業分析に集中、念願の「億り人」に

2018/4/16

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は坂本彰さん(41) 滋賀県在住。東京出張の際におしゃれなホテルに泊まって非日常空間を味わうのが最近の楽しみ。趣味は読書。

■2000年~

坂本彰さん 企業研究に基づいて大化け株を発掘できれば、資産が膨らむのが投資の醍醐味

サラリーマンとしてタイヤなどの営業をしていた。定期預金だけでは結婚資金がたまらないと思い、運用を始めた。

最初に手がけたのはブリヂストン(5108)のミニ株。100株を合計11万円で購入した。マネー雑誌で紹介されていた銘柄も手当たり次第に買った。だが、01年の米同時テロも重なって株式相場が軟調に推移する中、苦戦する日々が続いた。

■04年~

転機となったのが米国の著名ファンドマネジャー、ピーター・リンチ氏の著書「ピーター・リンチの株で勝つ」と出会ったことだ。この本をきっかけにファンダメンタルズの分析にのめり込むようになる。その頃に買った銘柄がサミー(現セガサミーホールディングス・6460)だ。売上高や利益の伸び率に対してPER(株価収益率)が割安だったことから購入を決めた。読み通りに株価は上昇し、約100万円の値上がり益を手にした。

■07年~

サラリーマンを辞め、07年1月に株式投資に専念するために独立した。企業分析に基づいて銘柄を探したが、株価が下落すると怖くなってすぐに手放してしまい、思うように収益を伸ばせなかった。

そんなとき、米リーマン・ショック直後から目を付けていたにもかかわらず手を出さなかったコマツ(6301)の株価がじわじわと回復するのを目の当たりにした。投資家が弱気になっている時こそ、最高の買い場だと痛感した。

■11年~

震災後に購入した銘柄は、その後の株価回復でリターンがプラス。アークランドサービスホールディングス(3085)も11年3月から10倍以上値上がりした。昨年は12年に買った任天堂(7974)が寄与し、初めて資産が億単位に膨らみ「億り人」となった。ことし新規購入したのは日本たばこ産業(2914)。不安定な相場展開が続く中、当面は利回りの高い内需株を中心に物色するつもりだ。

[日経ヴェリタス2018年4月8日付]

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