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「稲盛流を次世代に」 革命児・千本氏の経営者育成

2018/4/11

準備と言っても机に向かうだけではない。千本氏は「世界を見ることが大事。足を運んで情報収集することから準備は始まる。鳥瞰(ちょうかん)図のように世界から日本を見れば、大きな矛盾がわかる。そこに巨大なビジネスチャンスが眠っている。特にキーパーソンを見つけて会うことが重要だ」と強調する。

DDIを創業した後、千本氏は毎月のように欧米に出向き、海外企業と共同で多くの技術を開発したという。PHSの開発では、米国西海岸で30以上のベンチャー企業を巡った結果、イスラエルに技術の種があることがわかり、「日本では不可能と言われたシステムを開発できた」という。

■会社を大きくするにはチームづくりが重要

千本氏が会長を務めるレノバは、東証1部に「昇格」するまでに成長した

2018年2月23日、再生可能エネルギーのベンチャー企業「レノバ」が東証マザーズから東証1部に「昇格」した。そのセレモニーに千本氏の姿があった。12年にイー・アクセスをソフトバンクグループに売却し、しばらくは経営の表舞台から退いたようにみえたが、ベンチャー経営の前線に戻っていたのだ。

以前と異なるのは「指南役」という立場だ。事業計画を策定するのはレノバを創業した木南陽介社長(43)。千本氏は15年から会長として経営をサポートしている。そしてマザーズ上場からわずか1年で東証1部への市場変更を実現させた。それを支えたのは、千本流の経営指導だった。

「木南社長は非常に優秀だが、最初に会ったときは売上高の目標を300億~400億円程度と語っていた。『おいおい、それは桁が2つ違う』と話した。高いバーを設定させるのが私の役割。彼は真面目だから、それを今、必死で積み上げようとしている。そのバーがなければやらなかっただろう。会社というのは社長の器を超えないものだ」(千本氏)

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