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コッペパンブーム原点の味 岩手から東京、大阪へ

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ぽってりとしたパンに、あんこやバター、卵やハムが挟まる――。給食で親しんだ懐かしのコッペパンが今、一大ブームになっている。コンビニ各社はこぞってコッペパンを定番シリーズ化。加えて、全国に専門店が続々と誕生し、コメダやドトール・日レスグループなどの大手も専門業態を出店する過熱ぶりだ。レトロ感やカスタマイズ性が幅広い層に受けている。

そんなコッペパンブームの原点といわれる店が、実は岩手・盛岡にある。1948年に創業した「福田パン」だ。

岩手県内に2店舗を展開し、学生からビジネスパーソン、シニアまで、幅広い年代の地元人が足しげく通う地元密着店。盛岡市内の学校の購買やスーパーマーケットにも商品が並び、まさに盛岡のソウルフードだ。さらに休日ともなれば、観光客が押し寄せて行列に。全国から企業の視察も相次ぐ。

福田パンの特徴は、昔から守り続けるその販売形態だ。店舗では、注文を受けてから客の目の前で具材を挟むのが流儀。開いたパンに、リズムよくあんやクリームが塗られていく様子は、ライブ感満載でワクワクする。

挟む具材を好きに選べるのも醍醐味。あんやジャムといったおやつ系から、卵やカレーといったおかず系まで、常時50種類ほどをそろえる。2種類の具材を一緒に挟めるため、組み合わせは軽く1000通りを超える。

だが、単に伝統を守っているだけではない。日々、パンは進化している。当初は硬めのソフトフランスを使っていたが、しばらくして軟らかいパンに変更。改良を続け、今では弾力とふんわり感のバランスが絶妙な独特の食感に仕上がっている。「10年後を目指し、パンの改良を進めている」と、3代目社長の福田潔氏はさらに先を見据える。

福田氏は先代の思いを継いで、「地元岩手県以外には店を出さない」ことを矜持としている。県外のイベントなどで売ることはあるが、「地元への貢献につながるもの以外は受けない」という地元愛の強さも支持される理由だ。

「県外不出」の福田パンだが、志を継ぐ店が実は東京と大阪にある。その一つ、東京・亀有の「吉田パン」は、元々広告業を営んでいた吉田知史氏が13年に開いたコッペパン専門店だ。「畑違い」の吉田氏だが、福田パンを食べて衝撃を受け、「このコッペパンを伝えたい」と福田氏に直談判。福田氏は、「福田パンはここだけ、吉田さんのパンとしてやるなら」とパン作りを教えた。

「福田の志」は、吉田パンを通じてさらに広がる。吉田パンに感銘を受けた澤和正志氏は、その源流が盛岡にあることを知る。そして妻の有希氏とともに福田氏の指導を受け、15年に地元の大阪・高槻に「ゆうきぱん」を開いた。

「酵母を使うパンはまさに生き物で、たとえ材料が同じでも場所が違えば別物になる」(福田氏)。地域に合わせて中身を変えられる変幻自在さもコッペパンの面白さ。味は違えど思いは同じ。福田パンの志は全国に広がっている。

岩手(盛岡) 「福田パン」

1948年に岩手・盛岡で創業。学生向けにソフトフランスを使って売り出したのが福田コッペパンの原型。現在は、当時よりもやや小ぶりでふんわりとしたパンを使い、適度な弾力と軟らかさが共存した独特の触感が特徴だ。店舗では、約50種ある具材から最大2種類を選んで注文する仕組み。小気味よく具材を塗る姿に、思わず目がくぎ付けになった。

東京(亀有)「吉田パン」

福田パンの味やスタイルに感動した吉田知史氏が、福田パンの福田潔氏の指導を受け、吉田氏の地元である東京・亀有に13年にオープン。パンは福田パンよりやや小ぶりなのが特徴だ。王道のあんマーガリンやピーナッツの他、季節限定メニューも用意。

大阪(高槻)「ゆうきパン」

澤和正志氏と有希氏の夫婦が、吉田氏と同じく福田潔氏から指導を受けて開いたコッペパン専門店。正志氏の地元である大阪・高槻に、15年にオープンした。コッペパンは口当たりが非常に柔らかい印象。

(日経トレンディ 森岡大地)

[日経トレンディ2018年5月号の記事を再構成]

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