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夜、社内でギターを弾くこともあるというヤマハの中田卓也社長

夜、社内でギターを弾くこともあるというヤマハの中田卓也社長

創業131年を迎えたヤマハ。行き過ぎた多角化による経営不振を乗り越え、近年は祖業である楽器・音響機器に回帰し、好調な業績が続く。けん引する中田卓也社長は、自らもピアノやギターを器用に弾きこなす元バンドマンだ。文系出身ながら、持ち前の好奇心と負けず嫌いな性格でヒット商品を次々に開発。「どんな仕事も好きになれるかどうかは自分次第」と社員を鼓舞する。

楽器が弾けることはビジネスでも強み

――小学生の頃からギターを弾き始め、中・高校時代はバンド活動に熱中されたそうですが、今でも演奏するのですか。

「夜になると、時々、社長室でギターを弾いています。楽器メーカーの社長が必ずしも楽器を弾けなくてもいい、とは思います。ただ、トヨタ自動車の豊田章男社長がレースに出れば、『この人は車のことをわかっているな』と思うでしょう。これと同じで、楽器が弾けると、お客さんから『この人は楽器に理解がある』と思ってもらえる効果は大きい。従業員にとっても励みになるようです」

「実は私自身、ヤマハ音楽教室の卒業生でもあります。幼稚園の2年間、寺の境内にあった教室に通っていました。出身が岐阜県瑞浪市で、近隣ではまだ珍しかった。生徒が女の子ばかりで、『女の子が通うようなところへ行っている』と周囲にからかわれるのが嫌でやめてしまいましたが、もう少し通えばよかったと後悔しています」

――ギター以外の楽器はどうでしょう。

「ピアノはもちろん好きですし、フルートやサックスも吹きます。楽器は一通り、何でもやってみたい性分ですね。それと、音楽と同じくらい大好きなのが、ものづくり。小学生の頃からプラモデルを作り始め、今も押し入れに何百箱と在庫が積んであります」

「父親が新しいもの好きだったせいか、自分も好奇心が強いんですね。おもちゃを買ってもらっても、その日のうちに分解してしまう。中がどうなっているか知りたくてたまらなかったんですよ。家電製品も分解して、よく壊して怒られました。家具作りも好きで、ドリルなどの電動工具は家に何十種類も持っています」

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