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有機ELテレビ、徐々に値下がり 色彩の魅力で購入へ

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NIKKEI STYLE

国内外の電機大手4社が販売を競う有機ELテレビ。当初は高額だった価格も徐々に手が届きやすい水準まで下がって来た。一般的な液晶テレビより色にメリハリがある点が特徴だが、実はメーカーによっても大きな違いがある。

液晶テレビと明暗表現に差

東急電鉄の大井町線・田園都市線が通る二子玉川駅(東京・世田谷)から徒歩4分のビルに入る「二子玉川 蔦屋家電」。運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は3月、店舗を大幅に刷新した。音楽・映像ソフトのレンタルをやめ、1階のテレビ売り場の商品構成を大きく変えたのだ。

具体的にはテレビの展示を従来の半数以下に減らし、有機ELテレビ3台と液晶テレビ2台の計5台に絞った。同店映像コンシェルジュの平野稔さんは「4K対応の液晶テレビも十分きれいだが、多く並べても(少数の)有機ELが際立ってしまう」と話す。

有機ELテレビと液晶テレビの最大の違いは明暗の差の表現、つまり黒色の映り方にある。画面の裏にあるバックライトを発光させて色を出す液晶テレビは、黒を映す場合光を遮って表現する。しかし「暗闇に月が浮かぶ映像だと、月の光が周囲に漏れて白くなってしまう」(平野さん)という弱点がある。また暗い部屋で画面全体が黒くなる映像を見ても真っ暗にはなりきれない。

有機ELテレビはパネルが自発光するため、黒を映す場合は発光を抑えることで、よりくっきりと色を出せる。結果、影などの明暗の差を表現しやすく立体的に目に映る。厚さが1センチメートル足らずと液晶に比べ格段に薄いほか、画面を真横から見ても映像にゆがみがない点が強みだ。

画面振るわせ人物から音声

ではメーカーごとにはどう違うのか。有機ELテレビはパナソニックソニー東芝の国内3社と韓国LGエレクトロニクスが製造している。二子玉川 蔦屋家電の一番人気で、平野さんも「オールマイティーで総合点トップ。久しぶりに出てきた『かっこいい』といえるテレビ」と太鼓判を押すのがソニーの「ブラビアA1」シリーズだ。

ソニーの有機ELテレビは画面を振るわせて音を出せることが最大の強み。映画館のように映る人物の位置からセリフが聞こえ、例えば虫が画面の右から左へ移動するのも音だけでよく分かる。他社は画面の下部にスピーカーを配置するため画面が地面より高くなるが、ソニー製は平置きができる。「白ならはっきり白と、色を忠実に再現している。日本人に好まれやすい」(平野さん)と続けた。

反対にパナソニックの「4K有機ELビエラ」シリーズは、「色を抑えている分、繊細に見える。記憶に残りやすい色が得意」だという。パナソニック製の場合、ネット配信サービスが特に安定していることも特徴だ。

実は4社の有機ELテレビのパネルは全てLG製だ。各社は長年テレビ製造を続けてきたノウハウを生かし、色の出し方や画像処理の技術を競っている。東芝の「レグザX910」シリーズでは、通常4K対応テレビでは映像に粗さが目立つ地上デジタル放送を見ても安定しやすいといった特色がある。

ビックロビックカメラ新宿東口店(東京・新宿)のテレビ売り場で最も目を引くのはLGの有機ELテレビの価格だ。55型で30万円以上の有機ELテレビが並ぶなか、唯一の20万円台。ビジュアルコーナーの永松里美主任は「液晶を買いに訪れたが、この値段ならとLGに手を伸ばす人も多い」と話す。

同店では2017年6月に50万円前後だった価格が、各社とも15万円ほど値下がりしている。最も人気があるのはパナソニック製で、「プラズマテレビ以来の技術で色味が映える」(永松さん)という。

17年6月に有機ELテレビを購入した会社員で20代の男性は「大画面でゲームをしても色彩の幅が広い」と話す。パソコンのモニターとして使っていた60型のフルハイビジョンテレビを買い替えたという。色の感覚は人それぞれ。購入を考えているならまず店頭で違いを体感してみてはいかがだろう。

 ◇   ◇   ◇

累計国内出荷、10万台に迫る

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、有機ELテレビの国内出荷台数は2018年2月までの累計で9万7000台。量販店からフルハイビジョンの液晶テレビが姿を消す中、存在感が高まっている。ただ50型前後の大型4K液晶テレビが10万円台で手に入るのに比べ、有機ELは55型で30万円台が多く、価格差は大きい。

(企業報道部 池下祐磨)

[日本経済新聞夕刊2018年4月7日付]

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