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グルメ・トラベル

モード・香水・アート…パリを体感するミュージアム旅

2018/4/13

ピカソ、モンドリアン、ブラックなどの芸術家にインスパイアされたイヴ・サンローランのコレクション

パリにはルーヴル美術館やオランジュリー美術館など世界的なコレクションを誇るミュージアムが多々あるが、それだけではない。個性的なテーマで見せるパリならではのミュージアムがとても魅力的だ。ぜひ訪れたいユニークなミュージアムを紹介する。

■歴史を切り開いた希代の天才のコレクション

上流階級の顧客が数多く訪れたであろうサロンが展示室の一つに

2017年10月3日にオープンしたイヴ・サンローラン美術館は、メトロのアルマ・マルソー駅から徒歩5分ほど。元はクチュール・サロンだった18世紀の建物。入り口の階段を上がった最初の部屋で、イヴ・サンローランのファッションにささげた生涯を、コレクションを紹介しながらたどるビデオを見る。ここは、オートクチュールの顧客が仮縫いの服をフィッティングしていた部屋で、今も当時の優雅な空気が漂う。

天才の創造力が垣間見えるコレクションボード

5000着を超える服、アクセサリー、そして1万5000ものスケッチが保存されており、オープンから1年間(18年9月末まで)は現在の回顧展が行われる。服の保護の意味もあって、その後3カ月はアジアをテーマにした展示に変え、19年1月からまた現在の回顧展を1年間というサイクルだという。

スタジオの本棚には、あらゆる国のデザインの本に交じって日本の美術書も並ぶ

貴重なコレクションボードやスケッチや絵の数々。ファッションだけでなく舞台の演出にまで及んだその才能に驚かされる。再現されたスタジオの壁面は鏡になっている。デザインした服を少し離れた距離から見るために、直接見るのではなく鏡を見てチェックをしたというエピソードが面白い。

各国の民俗衣装にインスパイアされたコレクションの中には、アルジェリア出身のサンローランが愛したモロッコのモチーフも

それまで男性のものだったタキシード、トレンチコート、ジャンプスーツ、サファリスーツを見事に女性のファッションに昇華し、女性にパワーを与えたといわれるイヴ・サンローラン。年代ごとの代表的なコレクションの数々は、時に中世にまでさかのぼる洋服のスタイルや各国の民俗衣装にインスパイアされたことがコーナーごとに展示されて興味深い。天才の軌跡は、時代をたどる旅でもあるようだった。

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