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2020フォーラム

白井選手の高速ひねりも正確判定 体操に「IT審判」 富士通と日本体操協会が共同開発

2018/4/17

富士通の技術が実用化されれば、進化する体操の技を「3Dレーザーセンサー」で正確に採点できるようになる(2016年リオデジャネイロ五輪で床運動の演技をする白井健三選手)

 2020年に向けて日本発のテクノロジーがスポーツを進化させ、その価値を高める。東京五輪の体操競技、いや、すべての採点競技にとって「革命」ともいえる技術の開発を、富士通が進めている。

 「3Dレーザーセンサー」という、これまでスポーツ界で採用の実績がない技術を活用した、審判の採点支援システムである。非接触のセンサーが取得したデータから競技の判定に必要な数値を導き出して審判の採点を支援する。「ゴールは、東京五輪までに男子6種目、女子4種目の計10種目をカバーすること」。開発を主導する富士通研究所応用研究センターライフイノベーション研究所の佐々木和雄所長はこう語る。

 「ひねり王子」の愛称で親しまれている白井健三選手の新技「シライ3」。現在最高のH難度のこの技は、目にも留まらぬ速さで「後方伸身2回宙返り3回ひねり」を繰り出す。こうした技の高度化に伴い、もはやプロの審判といえども肉眼で常に正確な判定を下すのが難しい状況になっている。

 このため、体操競技の判定にはしばしば「ぶれ」が生じ、それが選手やコーチの不満の温床になるばかりか、スポーツの魅力を損なう要因となっていた。

■誤審をなくしたい

 16年10月19日。国際体操連盟(FIG)は当時、日本体操協会専務理事だった渡辺守成氏を第9代会長に選出した。五輪実施競技の国際競技団体(IF)で日本人がトップに就任(17年1月1日付)するのは23年ぶりという快挙だった。

 渡辺氏は会長選前日のプレゼンで、富士通と富士通研究所、日本体操協会が共同で開発を進めている採点支援システムの実演をして、その導入を20年東京五輪へ向けての政策の目玉として掲げた。つまり、この採点支援システムの開発は渡辺会長の肝煎りプロジェクトなのだ。そこには「体操競技から誤審をなくし、もっと透明性があって公平なものにしたい」という、渡辺会長、そしてFIGの強い思いがある。

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