海城中学に入り、遊戯部でひんぱんにゲーセンに通うようになると、さらに腕が上がりました。

中学3年の時、プレイステーション用の人気ゲーム「モンスターファーム」の腕前を競う全国イベント「モンスター甲子園」の第1回大会が開かれ、出場したら、高校生や大学生もいる中で準優勝。ほかにも様々なゲームの大会に出場しては好成績を収め、おもちゃ券をたくさんもらいました。

学校の指導を守らず、職員室で正座させられたこともあった。

高校1年の時、先生からとても叱られたことがあります。

当時、学校近くの繁華街で発砲事件があり、治安や安全上の理由から、生徒は学校が終わったら寄り道せずに帰宅するよう厳しく指導されていました。ところが、その指導を守らず、相変わらず外で友達と遊んでいました。

ある日、たまたま見回りをしていた先生に見つかり、そのまま学校に連れ戻されたことがありました。すでに帰宅していた担任の先生も学校から呼び出され、一緒に職員室にいました。もちろん、こっぴどく怒られました。

でも、怒られたことよりも私の印象に強く残っているのは、担任の先生が泣いていたことです。「お前ら何で寄り道せずに帰らなかったんだ」と涙を流しながら、机の上に正座させられた私たちを問い詰めました。真面目で、ガッシリした体つきの柔道家の先生が涙を流している姿を見て、非常に衝撃を受け、自分のしたことの重大さに気付かされると共に、とても申し訳ないことをしたと心から思いました。

この時の様子は今でも時々思い出します。このことは、子供の私にいろいろなことを教えてくれました。例えば、社会にはルールというものがあり、それをきちんと守らなければいけないこと。人の話はちゃんと聞くこと。自分が悪いことをすれば、自分一人だけでなく、組織の中のいろいろな人に迷惑をかけること。これらは、今も、私の無意識の行動規範になっていると思います。ある意味とても貴重な体験でした。

(ライター 猪瀬聖)

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