MITメディアラボ所長が見通す 経済・社会の未来紀伊国屋書店大手町ビル店

お金に還元できない価値のとらえ方や、脱中心へ向かう通貨や経済のトレンドなど、わかりやすく書くと見過ごされがちな視点も、注意深く目配りされており、これからの経済・社会・日本を考えるには示唆に富む内容だ。「伊藤氏の名前と新書の手軽さから、よく売れている。未来を考える本は最近はよく売れる」とビジネス書を担当する西山崇之さんは話す。

新書ベスト5の4冊がビジネス書

それでは、先週のベスト5を見ていこう。いつもはビジネス書のランキングを取り上げているが、今回は伊藤氏の本が分類されている新書ランキングの表を掲げる。

(1)教養としてのテクノロジー伊藤穣一、アンドレー・ウール著(NHK出版新書)
(2)新聞社崩壊畑尾一知著(新潮新書)
(3)日本軍兵士 吉田裕著(中公新書)
(4)金融排除橋本卓典著(幻冬舎新書)
(5)日本人が知らない中国セレブ消費袁静著(日経プレミアシリーズ)

(紀伊国屋書店大手町ビル店、2018年3月26~31日)

1位が伊藤氏の本。2位は元大手新聞社販売局の部長が書いた業界の現状分析と提言。新聞社が集中する土地柄ゆえに売れている。4位は『捨てられる銀行』シリーズを書いた通信社の経済記者が地域経済を担う金融機関はどうあるべきかを論じた本。5位は中国人のプチ富裕層の消費傾向を紹介した本だ。ビジネス街の書店だけにビジネス以外の新書は、兵士の視線からアジア・太平洋戦争の実態を追った3位の本だけだった。

(水柿武志)

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