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著者は「どんな立場にいる人も、5人の起業家の物語にインスパイアされる部分があると思う」と記す

著者は「どんな立場にいる人も、5人の起業家の物語にインスパイアされる部分があると思う」と記す

ライドシェアサービスのウーバー・テクノロジーズや民泊仲介のエアビーアンドビーなど米国発のスタートアップ企業が急成長を遂げ、新しいスタイルの起業への注目度は高まる一方だ。今回の書籍「STARTUP(スタートアップ)」は、マネーフォワードの辻庸介氏、ビザスクの端羽英子氏ら、日本の起業家5人の挑戦の軌跡を追い、知られざる実像と本音に迫った本だ。

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スタートアップ企業は「全く新しいビジネスモデルをつくり、短期間で急成長を目指す」「イノベーションで社会を変えようという意志を持つ」のが特徴で、その点がベンチャー企業との違いとされます。世界でも、未上場ながら企業価値が10億ドル(約1060億円)を超えるほどに急成長し、「ユニコーン」と呼ばれるようになったスタートアップ企業が続々登場しています。「社会を変えたい」という熱い思いは、日本のスタートアップやユニコーン予備軍からも感じられます。

起業の第一歩は「週末プロジェクト」

2017年9月に「フィンテック」関連企業として初めて東証マザーズに上場したマネーフォワードの辻庸介社長は、大学を出てソニーに入り、経理部に配属されました。経理に興味を持てなかった辻氏は、社内募集制度で「マネックス証券のCEO(最高経営責任者)室で働く」というポストに応募して出向。07年にはマネックスに転籍し、09年に経営学修士(MBA)を取得するために留学した米国で、後に創業メンバーの1人となる瀧俊雄氏と出会います。

「金融×インターネット」で面白いことをやっている人がいると紹介され、スカイプを通じて議論を重ねるうちに意気投合します。「お金の管理が下手な人でも、使っているうちに賢くなれるようなサービスをつくりたい」と帰国後は、週末プロジェクトの形で動き始めます。セキュリティーの確保など、求められる水準が高い金融の世界で、一番苦労したのはメンバー集めでした。

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