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風邪薬に配合イブプロフェン 男性不妊に関係?

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2018/4/12

イブプロフェンは市販の風邪薬にも使われている身近な成分。写真はイメージ=(c)Antonio Guillem-123RF
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市販の風邪薬や解熱鎮痛薬などに配合されている「イブプロフェン」という成分が、男性の性腺機能を低下させ、男性不妊に関係する可能性がある――。そんな研究結果を、デンマークやフランスの研究者たちが示しました。

■男性不妊の原因の1つは内分泌系の異常

先進国では男性不妊の増加が懸念されており、ホルモンを分泌する内分泌系の異常が主な原因の1つと考えられています。

これまでに、イブプロフェンを含む鎮痛薬を妊婦が使用すると、先天奇形や、子どもの生殖機能に異常が生じるリスクが上昇するという報告はありましたが、成人男性に対するそうした薬剤の影響はほとんど分かっていませんでした。

今回、デンマーク・コペンハーゲン大学のDavid Kristensen氏らは、イブプロフェンと男性の性腺機能の関係を調べるため、(1)若い健康な男性にイブプロフェンまたはプラセボ(偽薬)を投与する無作為化試験[注1])と、(2)ヒトの精巣の一部を培養してイブプロフェンを作用させる実験などを行いました。

■テストステロンの値には差がなかったが……

(1)の無作為化試験では、18歳から35歳までの31人の健康な白人男性を登録し、14人にイブプロフェン(600mgを1日2回;通常、日本の成人が1日に使用する最大用量の2倍)、17人にプラセボを、それぞれ6週間投与しました。

[注1] 無作為化試験:参加者を条件の異なる複数のグループにランダムに割り付けて、その後の経過を比較する臨床試験のこと。無作為化比較試験、ランダム化比較試験ともいう。

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