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もうかる家計のつくり方

人事異動で収入急減 夫のカード利用額に仰天 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/4/4

写真はイメージ=PIXTA

 「私が必死の思いでためたお金で、夫の借金を返さなければならないとは……」。会社員のKさん(35)が今にも泣き出しそうな表情で相談に訪れました。Kさんは会社員の夫(37)と共働きで、小学3年の長男、小学1年の次男との4人暮らしです。家計は夫婦が別々に管理する方式で、生活費は妻が手取り月収の全額23万6000円を、夫が手取りから20万円を拠出し、計43万6000円でやり繰りしてきました。Kさんは「マイホームや子どもたちの教育の資金のため」と毎月、コツコツと貯蓄を増やしてきたのです。

■車の買い替え、家族に相談しない夫

 夫は好き勝手にお金を使うタイプです。家計には夫のために5万円の小遣い枠がありますが、家計に拠出する20万円以外のお金でも趣味や娯楽を楽しんでいます。例えば、趣味の車。車検代や年1回の任意保険料は家計に入れるボーナスで負担する一方、毎月2万8000円の自動車ローンやガソリン代、維持費については夫が支払っています。その代わり、車を買い替えるときなどは家族にまったく相談がありません。

 また、ゴルフやスポーツジムにも足しげく通い、子どもたちへのプレゼントも頻繁に買ってきます。Kさんは「ずいぶん羽振りがいいな」と思うこともあったそうですが、20万円の生活費は家計に入れてくれるし、「お金が足りない」と小遣いを余分にねだることもなかったので、黙認していたそうです。

 そんな状態が夫の人事異動を機に一変しました。夫は毎月20万円の生活費は変わらず入れるものの、スポーツジムにはぱったりと行かなくなり、ゴルフや子どもへのプレゼントの回数も極端に減りました。Kさんは「夫は元気がなくなり、ため息をつくことが多くなった」と振り返ります。

 「そのときに気が付けばよかったのだが、コミュニケーション不足だった」とKさん。夫の置かれた状況を知ったのは、偶然目にしたクレジットカードの請求書です。夫婦で使っているパソコンを立ち上げると、カードの請求画面が出てきたのです。その中にはキャッシングもあり、借金を重ねていることも判明しました。夫が深刻な状況に陥っていることに気付いたKさんが夫に理由を尋ねると、夫の収入が急変している実態が浮き彫りになりました。

■出張や残業の手当がなくなる

 夫は家計からの小遣い以外に、手取り月収から生活費の20万円を引いた差額についても全額を小遣いに充てていました。そのことは妻も分かってはいましたが、実はその額が毎月10万~15万円もありました。つまり、夫の手取り月収は30万円から月によっては35万円あったのです。

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