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朝すぐ・昼さっと・夜しっかり 歯周病を防ぐ歯磨き術

日経Gooday

2018/4/15

歯を磨いていたら歯ぐきから出血、いつものことだからと気にしていない人も多いかもしれないが…… 写真はイメージ=(c) dolgachov-123RF
日経Gooday(グッデイ)

 あなたは、毎日の歯磨きを、正しく行えているだろうか。近年、口の中の細菌の状態が悪化すると、「歯周病」ひいては「菌血症」という状態を招き、全身の健康状態に悪影響を及ぼすことが分かってきた。病気にかからずに、若々しく年を重ねるためには、栄養補給や運動も大切だが、同時に、口の中の「細菌コントロール」が欠かせない。歯周病および菌血症を防ぐための「正しい歯磨きのポイント」について、歯科医師の佐藤由紀子さんに聞いた。

■「口」こそ病気予防の要

 腸内細菌のバランスが、全身の健康に深く関わっていることは、今や広く知られるようになった。腸の健康のため、ヨーグルトなどの発酵食品を毎日せっせと食べている人も多いだろう。では、「口の中の細菌を気にして、ケアをしているか?」というと、あまり意識していないか、歯磨きをしていれば大丈夫と考えている人が多いのではないだろうか。

 実は口は、消化器系の中で直腸の次に常在菌の多い場所。腸と同様、たくさんの善玉菌や悪玉菌、日和見菌などの常在菌がすんでいる。

 ナグモ歯科赤坂クリニック(東京・港)副院長で歯科医師の佐藤由紀子さんによると、虫歯菌による虫歯も、歯周病菌による歯周病も唾液による感染症の一種。口移しでものを食べる行為や、キスなどからうつり、一般に虫歯菌は2歳半ぐらいで、歯周病菌は20歳ぐらいで口の中に定着する。発症時期は、体の抵抗力(免疫力)やケアによっても変わってくるが、虫歯菌や歯周病菌は常在菌なので、いったん感染してしまえば、どんなにケアをしていても、菌がゼロになることはない。

 「体には免疫機能があるため、悪玉菌がいても量が少なければ、大事には至りません。問題になるのは、口の中で悪玉菌が増え過ぎた場合。体の抵抗力と悪玉菌の量はシーソーのようなバランスで成り立っていて、ケアが行き届いていなかったり、免疫力が低下すると、悪玉菌が増殖し大きなトラブルに発展することがあります。だからこそ、普段から悪玉菌を増やさないようにすることが重要です」(佐藤さん)

■歯周病から動脈硬化になってしまう!?

 特に大人が注意したいのは、歯周病だ。歯周病は、歯ぐきからの出血がある歯肉炎も含めると、成人(30~64歳)の約8割がかかっているとされ[注1]、放置するとやがて歯の根を支える骨が溶けて、最悪の場合は歯が抜けてしまう怖い病気。しかも、歯周病が進行すると「菌血症」という状態に結びつきやすい。

[注1]厚生労働省の平成23年(2011年)歯科疾患実態調査

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