新社会人は学ぼう クレジットの仕組みと賢い活用法クレジットカードをマネーハック(1)

カード会社、加盟店、消費者の間にはこうした3社間の契約があります。小さな文字で書かれている「利用規約」をほとんど読まずに申込書を書いている人が多いでしょうが、カード利用は信用と契約で成り立っている、ということを忘れないようにしてください。

自分の利用限度額を確認しよう

日本クレジット協会によれば、05年のクレジットカードショッピングの信用供与額は26.3兆円であったところ、16年は53.9兆円となっており、およそ10年間で利用額は2倍に拡大しています。それだけ利用シーンが拡大しているわけです。

カードを使うにあたっては、利用限度額がいくらになっているか確認しておきましょう。信用は無限大ではありませんから、「ショッピングの限度額は30万円まで」などと明細書などに書かれているはずです。それが自分に与えられている信用なのです。

ここまで頭の整理ができれば、なぜ「現金がなくても買い物ができる」のか理解できると思います。私たちがレストランの会計やネットショップの注文をする際に現金が必要ないのは、信用と契約という仕組みがあるからなのです。

最近では、カード会社のウェブサイトで利用明細が確認できることもあり、紙の明細が郵送されないこともありますが、明細はよく確認しましょう。思い当たらない記載があったら、それは不正利用の可能性があります。その場合は自分で申し出て(カード会社が発見してくれることもある)、利用停止などの措置を取ってください。

後日、利用明細が届き、内容に特に問題がなければ、指定日に指定した銀行口座からお金が引き落とされることになります。

原則として「一括払い」を選ぶ

支払い方法は決済時に自分で指定することができます。「一括払い」であれば、翌月もしくは翌々月の指定日に全額を支払います。一括払いでは利息がかかりません。「分割払い」であれば、3回以上なら利息がかかります。指定した回数で分割し利息を乗せて支払います。

「リボルビング払い(リボ払い)」の場合は、いくつもの利用残高をひとつにまとめて一定額を毎月支払い、残高全体に利息が上乗せされます。一見便利なようですが、実際には残高がなかなか減らず、いつまでも利息を払い続けなければなりません。原則として一括払いを選ぶようにしましょう。

次週はクレジットカードの大きなメリットである「ポイント」の活用法を考えます。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)など。http://financialwisdom.jp
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし