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新ThinkPad X1 YOGA 液晶は有機ELを上回る質感

戸田覚のPC進化論

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

2018年もThinkPadシリーズの新機種が発売された。「ThinkPad X1」シリーズでフルモデルチェンジしたのは「ThinkPad X1 Tablet」だけなので、ちょっとつまらないなあと思っていた。だが、「ThinkPad X1 YOGA」が目立たないけれど進化していると聞いたので、早速試してみることにした。進化ポイントは「液晶」だった。

最初に、ThinkPad X1シリーズにおけるYOGAの立ち位置をおさらいしておこう。ThinkPad X1というと、目立つのはThinkPad X1 Carbonだ。コンパクトなボディーに14インチ液晶を搭載したモデルで、根強いファンがいる。最近のように狭額縁がブームになる前から、コンパクトで大画面を特徴としていた。

ThinkPad X1 YOGAも14インチ液晶を搭載するモバイルノートだが、こちらはディスプレー回転式の2in1タイプ。ThinkPad X1 Carbonに比べると、やや重くて大きいが、ディスプレーを回転させてタブレットとして利用できる。液晶が14インチなので、本体サイズもそれなりに大きく、キーボードの配列にも余裕があるのはいいところ。入力性は非常に高く、長文の入力でもストレスが少ない。

ThinkPad X1 YOGAが魅力的な理由

僕は2世代前、2016年モデルのThinkPad X1 YOGAを愛用している。ThinkPad X1 YOGAは非常に凝った作りで、タブレットのように使うときは、キーボードのキーが沈み込んで、キートップとパームレストの高さがほとんど変わらなくなる。これで手に持ってもキーが邪魔に感じないわけだ。ちょっと人に自慢したくなる、とても凝ったギミックだ。

ただ、残念ながら、僕の場合はタブレットのような状態で手に持たないのであまり意味がない。というのも、僕が持っている2016年モデルで約1.36kg、2018年モデルで約1.42kgという、今となっては重量級のモバイルノートのディスプレーを回転してタブレット風に使うのは、正直言って無理がある。手に持って使う気になる人はほとんどいないだろう。

では回転式のメリットは何かといえば、手書きがしやすいことに尽きる。僕が2016年モデルを買ったのも、それが決め手だった。プレゼンのスライドに手書きで書き込みたいときによく使っており、地方でセミナーをするときなどにも持ち出している。ただ、やっぱり重いという印象は否めない。1.2kg程度だとずいぶん違うのだが……。ちなみに、ディスプレーが回転しないThinkPad X1 Carbonは、狭額縁でさらにコンパクト、重さも1.1kg台だ。

ボディーの変化はさほど多くない

冒頭で書いたように、ThinkPad X1 YOGAは、基本的にはボディーが変わらないマイナーチェンジとなっている。ただし、細かい部分の変更は結構多い。

興味深いのは、ThinkPadのロゴがシルバーのミラー加工から黒いミラー加工に変わったことだ。最近はこんなデザインが流行っているようだが、目立つような、目立たないような微妙な感じがいい。パームレストのロゴも黒いミラー加工になっている。

ただし、「X1」というロゴを天板の右下に追加したのは個人的にはあまり好きではない。ThinkPadはあくまでもシンプルなのが信条だと思っているからだ。

ちょうつがいもシルバーから黒に変わっている。どちらがよいかは人によるだろうが、液晶のパネルを閉じたときには目立たないほうがスッキリとしているので、個人的には好みだ。天板などは、前モデルと同様に「ピーチスキン」と呼ばれるつや消しの黒で、しっとりとした塗装になっている。

液晶の鮮やかさ、明るさは有機EL以上

2018年モデルの最上位機には、高輝度で広い色域の「HDR WQHD IPS」液晶を搭載している。2017年モデルには有機ELがあったのだが、それをあっさりとやめて液晶に戻したことに、当初は先祖返りしたような印象を受けた。

ところが、実物を見てみると、この液晶が素晴らしくきれいではないか。今回、あえて有機ELを搭載している2017年モデルを借りて比べてみたのだが、鮮やかさ、明るさで勝っていると思う。黒色の締まりはさすがに有機ELのほうが秀でているが、どちらを選ぶかと問われたら、迷わず「HDR WQHD IPS」を選択する。有機ELは、素晴らしいディスプレーなのだが、焼き付きの不安がある。スマートフォンでも焼き付きの問題を指摘されるが、同じ画面を長時間表示することはさほどないのであまり気にしていない。だが、パソコンの場合は、延々とホーム画面を表示することもあるので少し心配なのだ。有機ELはまだまだ高くて、手が出せないという事情もある。

記事執筆時点では、製品購入時のカスタマイズで「HDR WQHD IPS」を選択しても、通常のWQHD液晶より7560円高くなるだけだ。フルHDに比べても1万6000円ほどのアップ。現実的な価格と言っていいだろう。なお、フルHDと通常のWQHD液晶は270カンデラなのに対し、「HDR WQHD IPS」液晶は500カンデラとスペックの差も大きい。

ただし、最大輝度にして使うとバッテリー駆動時間は相当に短くなると思われる。カタログ値では、最大16.3時間となっているが、輝度によっては10時間程度になる可能性もある。

結局、ThinkPad X1 YOGAの2018年モデルの難点は1.42kgという重量。あまり持ち歩かずに使う人にはいい選択だと思う。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『ここで差がつく! 仕事がデキる人の最速パソコン仕事術』(インプレス)がある。

[日経トレンディネット 2018年3月22日付の記事を再構成]

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