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60歳からの働き方と社会保険 勤務時間など加入条件 再就職や子会社での再雇用、会社の規模を確認

2018/4/1

写真はイメージ=PIXTA

 夕食を終えた筧家のダイニングテーブルでは、幸子が中高年向けセミナーの資料づくりを進めています。その隣では夫の良男が会社のハンドブックを広げてなにやら考え込んでいます。娘の恵がのぞきこむと、「シニアライフ」というタイトルが目に留まりました。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中)  筧恵(かけい・めぐみ、25) 

筧恵 パパも定年後のこと考え始めたの?

筧良男 会社で50歳以上の社員を対象にしたセミナーがあったんだが、退職金の計算方法や退職後の健康保険制度の説明が難しくてね。でも、パパは年金を受け取れるのが65歳からなので、それまでは雇用延長で働き続けたいと思っているんだ。

筧幸子 雇用延長には退職せずに引き続き雇用する「勤務延長」と、いったん退職して「再雇用」する制度があるけど、1000人以上の会社は89%、300人以上でも82%が再雇用のみなの。どういう勤務条件での再雇用かを事前に会社と話し合っておくことが大事よ。

良男 例えば健康保険制度では退職後、国民健康保険に加入することになるので、保険料負担が増すとセミナーで説明があったよ。でも、再雇用なら会社の健康保険組合に加入したままでいいんだよね。

幸子 基本的にはそうよ。これまで通りフルタイムで働くなら健保(会社によっては協会けんぽ)、厚生年金、雇用保険の「社会保険の3点セット」に加入し続けられるわ。

 3点セットが継続されない人もいるの?

幸子 再雇用の際に短時間勤務を選ぶ場合がそうよ。厚生年金や健保に加入し続けるなら、労働時間が週20時間以上、月収が8.8万円以上などの条件を満たす必要があるの。例えば週3日、1日6時間勤務といった極端な短時間勤務でなければ3点セットに加入し続けることはできるわ。ただ、老親の介護などやむを得ない事情で短時間勤務を選ばざる得ない人もいることは知っておきたいわね。

良男 子会社で再雇用という話も聞くよね。

幸子 子会社での再雇用や別の会社への再就職の場合、その会社の規模を確認したいわね。労働時間が週20時間以上などの条件は従業員が501人以上の場合で、500人以下の会社では週30時間以上などでないと健保、厚生年金に加入できないの。500人以下の会社でも労使の合意があれば週20時間以上でも加入できるけど、そうした会社はまだ少ないそうよ。

 短時間勤務を選んだり500人以下の会社に再就職したりした場合で、厚生年金や健保に加入できないと、国民年金や国民健康保険になるの?

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