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小沢コージのちょっといいクルマ

ダイムラー「カーシェアが普及しても販売は落ちない」

2018/4/2

メルセデス・ベンツおよびスマートを利用したカーシェアリングプログラム、「car2go」の2017年の利用者数は約297万人で前年比は30%増だったという (C)2018 Daimler AG. All rights reserved.

自動車を取り巻く環境を大きく変える可能性を持つ「カーシェアリング」。現在、乗用車は週末の数週間しか使われないことも多いが、シェアリングが効率的に運用されれば、1台当たりの稼働時間は飛躍的に伸びる。シェアリングの普及により、最も影響を受ける場合、2030年には世界の主要8地域で車の保有台数が半減するという試算もある。だが主に2人乗りのスマートを使うカーシェアシステム「car2go(カーツーゴー)」を世界で展開するダイムラーは「カーシェアは自動車の販売にもプラスになる」と断言する。スマート部門CEOのアネット・ウィンクラー氏を小沢コージ氏が直撃した。

◇  ◇  ◇

■乗り捨てカーシェアは日本に導入できない

小沢コージ(以下、小沢) 今回は市販車ではなく、シェアリングについてお聞きしたいと思っています。というのも徐々に動き出してはいますが、僕は日本が事実上のシェアリング後進国になってしまうんじゃないかという危機感を持っているんです。日本はとても規制が厳しいので。

アネット・ウィンクラー氏(以下、ウィンクラー) それでは現在、私たちが日本のカーシェアリングで実現できていないことをお話しましょう。car2goは「フリーフローティング型」と言って、許される範囲内の好きな場所でクルマをピックアップして、好きな場所で降りるというスタイルなのですが、日本では路上駐車が法律で禁止されているので実現できていません。

小沢 いわゆる「乗り捨て型」ですよね。まずはそこが決定的な違いで、路上駐車に厳しい日本で、今普及しているカーシェアは、すべて「ラウンドトリップ型」です。借りた場所に返すのが基本で、レンタカーとの違いが薄く、ウマみが少ないんです。ちなみにcar2goはどれくらい普及しているんですか。

ウィンクラー 2017年のデータですが、既に世界26都市に300万人弱のユーザーがいます。欧州、米国、中国などです。

小沢 いずれも路上駐車OKの国ですよね。それから料金がすごく安いのに驚きました。1分1ユーロ(約130円)ぐらいでメルセデス・ベンツのGLAも借りられるそうでね。

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