ネットで小口投資 米国倉庫からエストニアの住居まで世界のどこに投資する?(19)海外不動産

2018/3/28

 ソーシャルレンディング自体は国内の集合住宅などの不動産案件が多く、現段階で海外不動産案件を手がける日本の業者はわずかだ。その中の1社で、maneoマーケットと連携するガイアファンディング(東京・港)は、米カリフォルニア州やテキサス州などでの不動産融資案件を小分けにして手掛ける。運用期間は1年前後、募集金額は1件あたり3000万円前後(投資家は3万~4万円程度から投資できる)、投資家へのリターンは年利10%程度が相場だ。

交通の要衝テキサス州は物流倉庫も多数

ガイアファンディングのサイトにはカリフォルニアやテキサスの案件が並ぶ

 米国でもダラス、ヒューストンなどの主要都市を擁するテキサス州の不動産開発は注目を集めている。ガイアのケルビン・チウ最高経営責任者(CEO)は、「住居の人気エリアは常に変動している。どの地域で、どの属性の人の入居需要が旺盛か、判定するのは地元の専門家でないと難しいのではないか」と話す。最近では高齢化を背景に「シニアハウジング」と呼ばれる高齢者向け住居の人気も上がりつつある。現地の情勢に精通した業者と連携していないと、信頼できる開発案件を見つけるのは困難だという。

 米テキサス州は同国南部の交通の要衝。このため、物流倉庫の開発も注目ポイントだという。例えば、米小売り大手のウォルマートやアマゾン・ドット・コムなどが大型物流施設を続々と開発中。ガイアのソーシャルレンディングは、こうした大型案件を全10回など小分けにして提供している。出資者には融資先の名称が明かされない代わりに、例えば「2.9ヘクタールの土地にある1万7650平方メートルの倉庫。現在の所有者は6000万円ほどを投資し物件をアップグレード(拡張)。周辺はアマゾン・デリバリーステーションや物流関連施設などが多くあり、国際空港などにつながる高速道路3本に囲まれている。交通の便が良く、倉庫には最適な立地」といった情報提供がなされる。

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