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ネットで小口投資 米国倉庫からエストニアの住居まで 世界のどこに投資する?(19)海外不動産

2018/3/28

日本にいながらカリフォルニア州の物件に投資することも可能 写真=PIXTA

 本連載では第14~16回で、戸建てや集合住宅などの海外不動産投資について紹介してきた。ただ「専門家でない自分が個別の海外案件を手掛けるのは、リスクが大きい」と足踏みする個人もいるだろう。そんな時に使えるのがクラウドファンディング(CF)。専門の不動産業者らの手を借りながら、海外不動産投資に関われる。今回は最近じわりと広がるこのサービスの動きを紹介しよう。

■利回りは超低金利下では魅力的な水準

 CFとはインターネット経由で投資家から小口の資金を集め、ある程度の額にまとめて投資や融資を行うもの。個人投資家は数万円程度から始められる例が多い。業者に手数料相当分を払う必要はあるが、受け取る利回りは超低金利の中では魅力的な水準だ。

 CFにはいくつかの種類があるが、不動産投資でよく出てくるのは「貸し付け型」といわれる「ソーシャルレンディング」。このタイプは主に個人が出資者となり、仲介業者を介して事業者にお金を貸し出す。海外の高金利の国では、信用度の低い事業者が資金を調達するのに金利が20~30%以上かかることもあるという。なので日本のソーシャルレンディング業者の10~15%の金利でも、現地では低金利になるので借り手が見つかる。従って業者が手数料を取っても、日本の投資家にはおおむね5~10%の利回りが提示できる仕組みだ。利回りは国や物件によっても異なるが、国内最大手のmaneoマーケット(東京・千代田)のサイトを見ると、国内でも4.7%~7%程度の案件が多く見つかる。

 ただ貸金業法上の規制から、出資者には貸出先の概略は示されるが、具体的な名称が分からない。これが一つの難点で、どんな物件で運用しているのか完全に調べあげてから投資するということは不可能だ。さらに通常、高利回りである分、社歴が若いなど銀行から借り入れできない融資先であることが多く、貸し倒れや返済遅れのリスクは覚悟しなければならない。

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