ブリーフィング 収納力の高い出張対応モデルが人気
人気バッグブランドの今春注目ブリーフ(下)
ビジネスリュックが人気の今でも、幅広い用途に対応できるビジネスバッグの定番といえばブリーフケース。TUMI(「薄マチに3層、新色 TUMIの新作ブリーフ3選」)、吉田カバン(「吉田カバン、ブリーフケースもカジュアル路線が人気」)に続き、今回最新人気モデルを取り上げるのは「ブリーフィング」。この春は出張対応モデルが人気だという。
定番ブリーフの大容量バージョン
「B4 OVER TRIP」はブリーフィングのフラッグシップモデル「B4 LINER」をベースに、収納力をアップしたモデル。メインコンパートメントが2つあるため、書類などの仕事道具と、出張時の着替えを分けて収納できる。背面にはキャリーケースとセットアップできるスリーブを搭載するなど、出張向けのブリーフケースとなっている。
「これまでB4 LINERを使っていた人が、出張に備えて購入することも多い」と話すのは、同ブランドを手掛けるユニオンゲートグループのプレス、田村まり氏。ひと目でブリーフィングとわかる前面のデザインや、使い勝手のいい内ポケットなどB4 LINERの仕様はそのまま、荷室をプラスして大容量化した点が人気のようだ。
外装の素材には、ブリーフィング製品を象徴する、通常のナイロンの約5倍の強度を持つ1050デニールのバリスティックナイロンを使用。小さな穴が空いても繊維が復元する「ダブルバスケット・ウィーブ」という特殊な編み方を採用しており、そのタフな作りも魅力だ。
「出張の多い方はもちろん、普段から商材を持ち歩くことが多い営業職の方などにご利用いただいています」と田村氏。30~50代の男性から高い支持を得ているそうだ。
新素材を使用した収納力の高い3Way
2018年の春夏シーズンから登場した「MODULE WARE(モジュール ウエア)」シリーズは、「スマート収納」をコンセプトに開発された新コレクション。ビジネス・トラベルシーンで使用する各種アイテムを、ひと通り収納できるように設計されているという。
今回紹介する3Wayモデル「TR-3 M MW」は、コの字に大きく開く中央のメインコンパートメントのほか、小物整理に便利な内ポケットなどのオーガナイザーを搭載した前室、15インチPCを収納できる後室を備えた3層式。そして充実した収納部に加えて、バッグ背面にはキャリーケースのハンドルに通して固定できるベルトも付いており、まさに出張に適したデザインとなっている。
しかし、これだけ大容量だと、荷物を入れるとどうしても重くなってしまう。そこで、軽量ながら強度に優れた生地であるコーデュラリップストップナイロンを新たに採用し、1.66kgに収めた。重さと容量のバランスのとれた、収納力の高い3Wayブリーフに仕上がっている。
田村氏によると「18年2月末の発売以来、売り上げは好調」とのこと。MODULE WAREコレクションの中でも、この3WAYバッグは多くの人が関心を寄せているモデルだという。
大人気モデルをひとまわり小さく設計
ブリーフィングを代表する人気ブリーフケースの一つ、「NEO B4 LINER」を、A4書類サイズに合わせてひとまわり小さく作られた定番モデル「A4 LINER」。サイズ以外の仕様はNEO B4 LINERのままなので、フロントポケットはマチ付きで収納力があり、ポケット内のオーガナイザーも充実している。
コンパートメントは1室だが、仕切りが付いているのでPCと書類を分けて収納でき、メッシュの内ポケットも使いやすい。普段使いのブリーフとしては十分な容量を備えている。また背面にはキャリーケースとセットアップできるバックルが付いており、出張にもしっかり対応。
主素材は、1050デニールのバリスティックナイロン。ブリーフィングらしいデザインと素材の小型ブリーフケースは、「ブリーフィングのバッグを使いたいけれど、NEO B4 LINERは大きすぎる」と思っていた人の選択肢となるだろう。
田村氏によると「30~50代の男性から支持されている」そうで、特にPCと書類の両方を持ち歩くという方の利用者が多いという。
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。