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「これって選考なの?」 リクルーター面接にご用心

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「直接会って話しませんか」。そんな誘いから始まる恋愛もあるだろう。だが就職活動でリクルーターから言われたときは要注意。軽い気持ちで会いに行ったら、実は本番の選考だった――。そんな事態もあり得る。たとえ6月1日の選考解禁前であっても。それがリクルーター面接、通称「リク面」だ。

「はじまりは1本の電話でした」。経団連に加盟する大手電機メーカーへの入社を4月に控えた女子学生は、昨年の就活をそう振り返った。

ゴールデンウイーク明けのことだ。エントリーしていたその企業から、「会社説明をしたい」と突然連絡がきた。

女子学生が指定されたオフィスに赴くと、呼び出された学生は彼女を含めて計4人。迎えたのは若い女性社員2人で、いずれも採用担当者ではない、いわゆるリクルーターだ。そして2対4の面談が始まった。

女子学生は促されるままに志望動機などを話したが、相手は自分とさほど変わらない年格好。しだいにリラックスして働き方などについて質問すると、丁寧な答えが返ってきて好感を抱いた。

それから1週間後。その企業から「6月1日に最終面接をします」と連絡があり、衝撃を受けた。最終面接で意思確認した後に内定をもらったが、「あれ、これでいいの?という感じだった」。

後になって内定者同士で情報交換したところ、リク面を経ない場合は、内定までにグループディスカッションと3回の面接が課されたという。

3パターンに分類

そもそもリク面とは、そしてリクルーターとは何だろうか。

就活事情に詳しい人材研究所(東京・港)の曽和利光さんによると、リク面は以下の3つに分類できるという。

(1)「ウチの会社はこういう感じです」という会社説明の場。

(2)学生に選考を受けるように勧める人材勧誘の場。「あなたは優秀だから是非受けてほしい」などと熱烈に口説き落とす場合もあるという。

(3)さらに3つ目が、リク面そのものが選考の場であるパターンだ。

経団連に加盟する大手企業の中には、選考解禁の縛りをかいくぐるため、リク面という形で実質的な選考を実施するケースもあるようだ。

前述の女子学生が受けたリク面も(3)に当たる。女子学生はリク面で高評価を得たことで、通常の選考の一部が免除される「裏ルート」に乗ることができた。

ある大手通信会社に至っては、学生らをグループディスカッションさせて、リクルーターがコミュニケーション能力などをチェックするという、もはやリク面とは呼べないような大がかりな取り組み事例もあるようだ。

リク面に共通するのが、学生と接触するリクルーターは人事部の採用担当者ではなく、20~30代の一般社員が動員されることが多い点だろう。就活生と同じ大学の出身者をあてることもよくある。面接場所は会社の応接室だったり、駅前の喫茶店だったり、シチュエーションも様々だ。

富士通は2019年春卒業予定の学生向けの採用活動で、リクルーターを前の年よりも約1000人多い、約3500人体制に増やす。富士通のリク面は選考の場ではないというが、「もともと当社に関心を持っていないような優秀な学生の獲得につなげたい」(採用担当者)と意気込む。

一方、就活生にとっては、リクルーターの「若手」「同じ大学の出身者」といった要素が、親近感につながる。

「自己分析を手伝ってもらった」(国立大の男子学生)、「自分が長々と話した内容を分かりやすい言葉でまとめてもらった」(早稲田大の男子学生)など、選考で役立つヒントをリク面で手に入れたという声もよく聞かれる。

対策講座も開講

もっとも、その気安さに流されてはならない。

 企業の採用活動を支援している「採用と育成研究社」(東京・千代田)の小宮健実代表は「油断は禁物。話したことは人事部に報告されると肝に銘じるべきだ」と警鐘を鳴らす。

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(3)のような採用直結型ではなく、(1)や(2)の場合であっても、リク面でのやり取りが人事部に報告され、それが選考に間接的に影響する可能性は否定できない。

「選考だと思わず、企業の下調べを怠った」「志望動機や自己PRを固めないままリク面に臨んだ」といった初歩的なミスは回避したい。

大学も対策に動き始めた。明治大学は昨年から「リクルーター面談対策講座」を実施している。先輩らが残した就職活動の膨大な報告書を基に、リク面に呼ばれる時期や話の内容を分析。質問への答え方といったハウツーを詳細に解説する。「リク面を甘く見ている学生に渇を入れる」(同大学)目的だそうだ。

選考に関わるがゆえに、就活生からはリクルーターとの人間関係に悩む声も聞かれる。

ある男性は大手銀行の選考を受けた際、リクルーターから「必ず入社するなら、人事に報告して内々定を出す」と言われた。「必ずとは言えない」と返事をすると、温厚だったリクルーターの態度が一変。その後の連絡が途絶えたという。

また、都内私大のキャリアセンターでは、女子学生からの「一度会ったリクルーターから『食事でも行かない?』というLINEが頻繁に来て困っている」という相談に頭を悩ませている。過去にはリクルーターが就活生に対してセクハラ問題を起こした事例もあっただけに、こうした不測の事態にも注意が必要だ。

一方、リク面は就活の初期段階で実施されることが多いが、都内のあるITベンチャーの場合はやや毛色が異なる。

2次面接と3次面接の間に数週間のインターバルを挟み、そこでリク面を実施するのだ。リクルーターは20代の社員約30人が務める。学生を個別に呼び出し、1対1で話し合う。話題は幅広く、日常業務から人生観にまで及ぶ。社員らは自分の考えをなるべく包み隠さず、正直に打ち明ける。

これは採用のためのリク面ではない。むしろその逆。「合わないと感じたら学生に断ってもらう」ための、ミスマッチを防ぐリク面だという。「いくら有望な学生でも、合わない会社に就職してしまったらお互いが不幸になる」(同社の採用担当者)との考えからだ。

小宮氏も、リク面は若手社員を通じて仕事の本質をかいま見る貴重なチャンスとして、「現場で体験したことなどを聞いてみるのもいい」とアドバイスしている。

相手がリクルーターだからと気軽に構えていては、うっかり落とし穴にはまってしまう。リク面は就活生にとって真剣勝負の場だと心がけよう。

(鈴木洋介、松本千恵、潟山美穂、小柳優太、高橋彩)[日経電子版2018年3月27日付]

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