仕事の不安や疲れを引きずって、家でも休まらない……。そんな悩みを、心理学で解決! 気持ちの切り替えがうまくなる過ごし方や、ストレスがたまらない片づけ方を身に付けよう。
収納に押し込んでOK 見える範囲をきれいに
「心理的に落ち着く部屋には法則がある」と話すのは、空間心理カウンセラーの伊藤勇司さん。最近はミニマリストのように「何もない」生活を良しとする傾向が強いが、「落ち着く部屋の定義は人によって違う」と言う。
「人は緊張した状態のとき、視線をモノに逃がすと落ち着きます。ですから、部屋が片づかないと悩む人は、実は不安やストレスを抱えているのかも。そういう人が、急に部屋からモノをなくしてしまうと落ち着きません。好きなモノは残しつつ、空間を雑多に見せているものだけを片づけるのが正解です」
片づけも、最初から「捨てる」ことは考えず、ひとまず収納に押し込んで、「パッと見きれい」にするだけでOK。「気持ちいいという感覚に慣れてくると、収納に詰め込んだものも片づけたいと思うようになり、無理なく片づけられるようになります」
落ち着く部屋の法則を、具体的に見ていこう。
RULE1:帰宅後に最初に見る玄関を居心地良く片づける
帰宅後、最初に目にする玄関が気持ちいいと、気分をリセットしやすい。「帰宅してすぐに『すがすがしい』という感覚を得ることで、仕事モードをオフにできます」。スペースが小さく、片づけへの心理的ハードルが低い点も、最初に取りかかるのにぴったり。