低コスト投信で資産増やす 長期運用だと差は歴然非課税口座なら成績はさらに向上

 ただ長期ではコスト負担を補えないことも多い。17年末まででも5年保有や10年保有では指数に負けた比率が高い(図D)。中には長期で指数を大きく上回る投信もあるが、問題は好成績の投信を事前に選ぶことが難しいことだ。

 投資助言会社イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明最高投資責任者は20年以上の運用履歴がある日米の投信について、成績が指数の動きを上回るか下回るかを示す「アクティブリターン」に継続性があるかを調べた。

 しかし「日米ともに前半10年と後半10年の成績にはっきりした相関はなく、過去の成績からだけでは将来の成績は予想しづらい」(小松原氏)という結果だった。「金融機関などプロは運用体制を含めて実力を総合的に見て判断するが、個人投資家には難しい」

 もちろん投信選びに自信があったり、運用哲学に共感できたりする場合、アクティブ型投信を選ぶのは大事な手法だ。一般的なファンドが組み入れていないような中小型の株式で価格が割安な銘柄に選別投資するファンドもある。ただし「運用資産の中心部分には低コストのインデックス投信を据えるほうが安心度が高い」(モーニングスターの朝倉智也社長)との指摘も覚えておきたい。

(編集委員 田村正之)

[日本経済新聞朝刊2018年3月24日付]

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