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スマホ決済 「銀行口座から即時引き落とし」が登場 クレカ不要、未成年も手軽に

2018/3/27

写真はイメージ=PIXTA

 店で買い物の支払いにスマートフォン(スマホ)を使う機会が増えましたが、クレジットカード払いなのでついつい使いすぎてしまいます。支払額がすぐに銀行口座から引き落とされるサービスはありませんか。

◇  ◇  ◇

 スマホ決済には大きく、電子マネーのように事前チャージした金額の範囲で支払うものと、登録したクレジットカードで後払いするものの2種類がある。

 これらに加え、最近は銀行口座とスマホを直接結びつけ、デビットカードのように決済した金額がすぐに残高から引き落とされるタイプが登場している。事前チャージの手間がかからないし、クレジットカードに比べてお金の管理がしやすいのが特徴だ。

 横浜銀行は2017年7月、スマホ決済「はまPay(ペイ)」を始めた。同行の普通預金口座を持つ人なら未成年でも、スマホにアプリを入れて登録すればすぐ使える。店頭で表示されたQRコードをスマホで読み取り、暗証番号を入力すると、代金が即座に口座から引き落とされる。

 同行はこのシステムを決済サービスのGMOペイメントゲートウェイと共同開発し、他行と相互利用する方針だ。18年3月には福岡銀行が採用し、秋にはりそなグループも導入する。

 参加各行は相互利用が可能になるため、例えば横浜在住のはまペイ利用者が九州出張した時は手続きなしに福岡銀の加盟店で支払いができる。横浜銀だけでも4月に約180の加盟店を確保する見通しだ。

 大垣共立銀行は決済サービスのOrigami(オリガミ、東京・港)に出資し、2月に同社のスマホ決済と銀行口座を直結したサービスを始めた。未成年も含む普通預金口座保有者は誰でも使える。

 オリガミの決済サービスは登録したクレジットカードで支払う方法が主流で、銀行口座からの直接決済は同行が初。やはり、決済時にスマホでQRコードを読み取ると、即座に口座残高から引き落とされる。

 オリガミの加盟店は予定も含めて約2万店あり、利用者には代金割引などの特典がある店も多い。大垣共立銀行は地元でオリガミの加盟店開拓を支援し、「これを通じて法人取引の活発化も目指す」という。

 地銀が先行するなか、メガバンクも動き出した。みずほ銀行は3月、「スマートデビット」と呼ぶサービスをアンドロイドOSのスマホで始めた。普通預金口座保有者で中学生を除く15歳以上が対象だ。

 こちらはJCBと協力することで、開始時から全国の加盟店にある約65万以上の端末で使えるなど規模で圧倒する。加えて、支払う時はスマホを店頭端末にかざすだけでいい。

 銀行口座保有者の裾野はクレジットカード利用者より広いだけに、口座直結型サービスの増加はスマホ決済が一段と普及する起爆剤となるかもしれない。

[日本経済新聞朝刊2018年3月24日付]

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