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これまでも様々な新エネルギーを試してきたハウステンボスの「変なホテル」

これまでも様々な新エネルギーを試してきたハウステンボスの「変なホテル」

エイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄会長兼社長にとって、東京ドームが30個は優に入る広大な敷地を持つハウステンボス(長崎県佐世保市)は自然エネルギーやロボットなど様々な未来技術に挑む実験場でもあります。今回は、現在の「一番の関心事」というエネルギー事業について語ってもらいました。

◇  ◇  ◇

エネルギーは面白いですよ。今、私が一番力を入れている分野です。ハウステンボスでは現在も太陽電池で発電し、電気を外部に売っています。さらに新しい太陽光発電技術を開発中です。ロボットで運営する「変なホテル」の次の新棟からいよいよ、その技術を導入して化石燃料を一切使わないクリーンなホテル運営を実現する計画です。

太陽光発電、コスト4分の1めざす

これまで太陽電池はシリコンなどの固い基板の上に実装していましたが、僕たちが開発しているのは、薄いペラペラの基板です。あまり技術的なことは言えないけれど、プラスチックのような材料を使い、輪転機で印刷するので安価に大量生産できます。技術を持つポーランドのベンチャー企業「サウル・テクノロジーズ」にハウステンボスが投資し、開発を後押ししてきて、やっと実用化まであと一歩のところまでこぎ着けました。

これが実用化すれば、従来の4分の1程度のコストで太陽光パネルができるようになります。製品としてはほぼ完成しているので、あとはうまく生産ラインに乗せられるかが勝負です。今、工場の建設準備を進めていて、1~2年後には完成するでしょう。

太陽光発電のコストは現在、1キロワットあたり24円程度です。新しい太陽光発電技術なら、これが6円程度に劇的に下がります。これは石油よりもちろん安く、石炭並みかそれよりも安い水準です。そして太陽光で全ての電力需要がまかなえるようになります。

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