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平原綾香 メリー・ポピンズの正体は「宇宙人」でした

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NIKKEI STYLE

ミュージカル『メリー・ポピンズ』が3月25日に開幕した。主人公のメリー・ポピンズをダブルキャストで演じるのは濱田めぐみと平原綾香だ。平原綾香のミュージカル出演は3作目。今回はダンスも披露する。メリーがどういう人物なのか、なかなかつかめなかったが、演出家に「宇宙人なんだよ」と言われて、腑(ふ)に落ちたそうだ。「くすっと笑えるところのあるメリーでありたい」と役作りを語ってくれた。

『メリー・ポピンズ』の基になっているのは、原作の小説と、1964年にディズニーが製作した同名映画。映画の大ヒットで、傘を持って空から舞い降りてきて、バンクス家の子守として家族と交流するメリーは、世界中で愛される存在となった。そして2004年に、ディズニーと『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などを生み出した英国のプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュがタッグを組んでミュージカル化。ロンドンでの世界初演を皮切りに、ブロードウェイでも好評を博した。

平原綾香は、デビュー曲にしてミリオンセラーを記録した『Jupiter』でスターダムを駆け上がり、歌手として活躍する一方で、ミュージカル出演も今回が3作目となる。初出演は14年の『ラブ・ネバー・ダイ』。アンドリュー・ロイド・ウェーバーが自身の代表作『オペラ座の怪人』の後日談として製作した作品で、ヒロインでオペラ歌手のクリスティーヌを演じた。17年にはキャロル・キングのヒット曲で彼女の人生をつづる『ビューティフル』で、主人公キャロル役を演じた。

「ミュージカルに出演するようになり、歌い手としての人生が変わりました。表現の方法が増えたというか、とてもいい影響が得られていると思います」。一例として、『ラブ・ネバー・ダイ』では、ソプラノの歌唱を学んだことをあげる。「あれほど裏声で歌い続けたことはなかったですね。でも平原綾香として歌うことと、ミュージカルで歌うことは、別物ではなく、ジャンルの違う料理を作るという感覚です。料理の種類は違うけど、どちらもおいしく作りたいなって。料理ができない私が言うのもおかしいですけれど(笑)」

最近、共演している子役に、「綾香ちゃんは歌手なの? 女優なの?」と聞かれたそうだ。女優ではない、と思っていたところ、ミュージカル誌の2017年ミュージカル女優ランキング5位に選出される。「そんなふうに見てくださる方がいることに、びっくりしましたし、うれしかったですね」

女優という新たなステージで、今回メリーを演じることになった平原だが、「彼女が何者かは長年の疑問でした」と打ち明ける。

「傘を持っている人というイメージは鮮烈ですが、大人になって改めて映画を見てもやっぱりメリーの正体がわからなくて。でも、オーディションのとき、演出家に『メリーは宇宙人なんだよ』と言われ、ようやく腑に落ちました。『メリー・ポピンズ』は家族の再生の物語。それぞれの登場人物が、それぞれの思いを抱えていて、どの役にも共感できるんです。彼らはみな、変化し、成長していくのですが、唯一メリーだけは変わりません。だって宇宙人ですから。そのメリーが心を動かされる瞬間が劇中に2カ所だけあって、それ以外のシーンではメリーは人間らしくしてはいけないと演出家に指示されています」

初めて台本を手にし、読み終わったときは、大泣きしたという。感情を表に出さないはずのメリーが心を動かすシーンが、心に響いた。しかし、細かい部分まで決まりごとがある同作では、メリーは涙を流してはいけないと決められている。「演じていても泣けてきますが、涙は心で流すようにしています(笑)」と言う。

英国の振付家マシュー・ボーンが振り付けを手がけているのも見どころだ。「『Jupiter』で、平原綾香はしゃべらない、笑わない、踊らないというイメージがついたせいか、私が踊ると、どうしちゃったの? という感じになっていますが(笑)」 

実は小学1年生から高校2年生までの11年もの間、バレエ教室に通っていたという。「だから踊ることは大好きなのですが、こんなふうに毎日踊るのは子どもの時以来。楽しいのですが、体はバキバキです(笑)。クラシックバレエはある程度、型が決まっているものですが、マシューさんの振り付けはこう来たら次はこう来るという型が存在しません。あえてそういう振り付けをしているのだと思います」

映画版の誕生から50年以上もの間、愛され続けてきた楽曲については、こんな感想を抱いている。「宇宙人のメリーの楽曲は、地声と裏声の間を行ったり来たりして、音域がいろいろなところにいくんです。歌い過ぎても歌わな過ぎてもだめですし、難しいですね」

舞台で歌うのを楽しみにしている楽曲を尋ねると、『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』と即答。「子どもの頃から聴いていた曲ですし、唯一の宇宙人仲間であるミセス・コリーと再会するときに歌う曲なので、メリーも肩の力が抜けて楽しそうなんです。このシーンのマシュー・ボーンさんの振り付けも特徴的です」

メリーが観客の頭上を飛ぶフライングシーンは、日本版が世界最長の距離で、大きな見せ場だ。「飛んでいるからすごいというレベルのフライングではないですよ! ぜひ見に来て、目の前で体感してほしいです」と声を弾ませる。

「メリーはアクションもののヒーローのような存在、夢のかたまりです。お母さん、お父さん、恋人、親友…すべてを網羅したメリーでありたいし、メリーがいることで、何もかもがうまくいくという安心感を抱いてもらえたら。何よりメリーのことを好きになって、劇場を後にしてもらえればうれしいですね」

最後に、「くすっと笑えるところのあるメリーでもありたい」と付け加えた。「笑わせるということではなく、真剣だからこそのおもしろみってありますよね。そんなリアルな雰囲気を出せたら。いい意味で期待を裏切る、サプライズをお届けしたいです」

(ライター 長谷川あや)

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