マネー研究所

子供にお金の話をしよう

過半数が「老後資産に不安」 その体験を子供に伝えよ

日経マネー

2018/4/18

写真はイメージ=123RF
日経マネー

[親父の悩み]自分の子供が自分の年齢になっているころには、退職後の生活環境はさらに厳しくなるだろう。そう考えると、自分が経験してきたお金との向き合い方を伝えておくべきだろう。だがどうすれば上手に伝えられるか?

◇  ◇  ◇

イラスト:ふじわらかずえ

 「我々の子供たちの老後は、さらに厳しくなるのではないか」。これがそもそものこのコラムのスタートでした。今20歳の子供が65歳以上になる2060年代に、65歳以上の人口は総人口の4割に達すると予想されています。その時に、年金や健康保険の支出は相対的に大きくなるのは避けられず、その分当てにできなくなるでしょう。

 そのために、子供の世代では自助努力がより大切なのです。といっても我々は自分の退職後の生活の面倒を見るだけでも精いっぱいなので、その時に資金援助ができるとは思えません。そこで唯一残せる財産は、お金と向き合ってきた自分の経験です。それは反省や失敗の体験でいいのです。

 ほとんどの方が「資産形成でうまくいった」とは思っていません。15年に行った退職金を受け取った退職者8000人アンケートの中で、現役時代にやっておけばよかったと思うことを挙げてもらいました。「退職後の生活に心配しないだけの資産形成」を挙げた人は過半数に上り、特に「金銭面で不安がある」と答えた人の66%がそう指摘しています。その反省を子供に伝えればいいのです。

出所:フィデリティ退職・投資教育研究所

 といっても何からどう話せばいいのでしょうか。

■子供を信用してみよう

 第一歩は自分の子供を信用することです。多くの人が「日本は海外と違って家族でお金の話はしない」と言いますが、私が知っている限り、海外でも同じです。国民性といったものを理由にしないで、お金の話を思い切ってしてみませんか。

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL