まずはフリーソフトの「WiFi Analyzer(アナライザー)」(提供:Matt Hafner氏)を使い、現状を確認する。このソフトは電波強度やリンク速度を表示する以外に、混雑状況もわかる。
今回の環境では2.4ギガ帯を利用している親機が周りに多く、帯域が混雑していた。一方の5ギガ帯では親機の数こそ少ないものの、まったく同じチャンネルを使っている別の親機が近所に1台あった。
実際の通信速度は、やはり混雑している2.4ギガ帯より5ギガ帯のほうが高速だった。今回の環境では5ギガ帯を使うのがよい。
次に、チャンネルを変更してみよう。これは親機の設定画面を利用する。既定の「Auto」や「自動」にしておくと、自動的に空いているチャンネルを使うのだが、今回のようなケースでは手動で変更するのがベターだ。

変更後にWiFiアナライザーで確認すると、チャンネルが切り替わったことがわかる。この状態では、わずかだが下りの速度が向上した。
次回はWi-Fi改善策としてよく耳にする「親機の配置変更」を実際試してみる。どのくらい効果があるのか。
(ライター 田中雄二)
[日経PC21 2018年4月号掲載記事を再構成]