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グルメ・トラベル

国生み神話ゆかりの島巡り 淡路島・沼島 水津陽子のちょっとディープ旅

2018/4/6

 沼島は古代の海人族(あまぞく)の本拠地であると伝えられ、戦国時代は沼島水軍として名をはせました。毎年5月3、4日には、沼島水軍をほうふつとさせる勇壮な「沼島八幡神社 春祭り」が行われ、島は一年で最もにぎわいます。

 「屏風(びょうぶ)岩」「あみだバエ」などの巨岩奇岩に囲まれる沼島では、1億年前にできた地球のしわとされる鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)という珍しい岩石が1994年に発見されました。この奇岩は引き潮のときにしか見ることができませんが、沼島以外ではフランスとカナダの2カ所で発見されているだけといい、世界的にも貴重なものです。

■年間通じて味わえる海の恵み

 沼島に行くには、神戸三宮から沼島汽船・土生(はぶ)港までバスを乗り継ぎ約2時間半、さらに船で10分。日帰りの場合、神戸を朝出るとちょうど昼ごろに沼島に着きます。まずはおいしいお昼ご飯を食べてから島内散策に出るといいでしょう。

 島民の多くは漁業に従事しています。沼島漁港に揚がる魚介類の評判は高く、島周辺の岩礁に住み着く高級アジ「瀬付きアジ(マアジ)」は神戸の有名ホテルのコース料理などに提供されています。

 島では一年を通じて新鮮な魚介をふんだんに使った海鮮鍋など、おいしい漁師料理が楽しめます。また沼島といえばハモといわれるほどハモ料理には定評があり、宿や食事どころでは5月から9月ごろまでハモすきやハモのコース料理が食べられます。

 会席料理では骨切り、湯引きしたハモが梅肉とともに供されることがありますが、産地で食べるハモは鮮度が違います。沼島のハモは京都の高級料亭で出されている天然もの。漁師が捕ってきたものをそのままお造りやあぶり、すき鍋、天ぷらにしてくれます。

 島内に宿が3軒あり、島グルメを堪能できる宿泊プランが充実しています。各店ともランチのハモのコースは要予約ですが、食事どころの「海鮮漁師料理 水軍」ではハモフライ定食などが気軽に楽しめます。

(左)旬のハモを気軽に味わえる。「海鮮漁師料理 水軍」の海鮮丼。(右)天地創造をイメージした国海ソーダフロート(写真:沼島総合観光案内所 吉甚)

 海水浴場としても人気の沼島は、美しい海岸線を散歩したり、のんびり海を眺めたりして過ごすのもおすすめです。

 沼島には5年前に「沼島総合観光案内所 吉甚」がオープン。観光客や島民の交流の場となっているほか、干物や沼島限定の土産品の販売や、島内唯一のお休みどころ「ちょこっと喫茶」もあります。

 ここの人気メニューの一つが、沼島の海をイメージした「国海ソーダフロート」。炭酸入りの青いラムネシロップを海に見立て、ラムネシャーベットやバニラの「島」をのせ、ストローでかき回せば、天の沼矛で大海原をかき回している気分になれそうです。

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