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国生み神話ゆかりの島巡り 淡路島・沼島

水津陽子のちょっとディープ旅

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NIKKEI STYLE

春は新たな「誕生」のシーズン。うららかな海原に浮かぶ島を訪ねて、誕生にまつわる旅に出ました。兵庫県の淡路島、沼島(ぬしま)は、「国生み神話」ゆかりの地。沼島は天地創造を思わせる迫力満点の自然景観やパワースポット、豊富な海の幸が魅力です。淡路島ではかわいさ全開、春に生まれたばかりの赤ちゃんザルにたっぷり癒やされます。

国生み神話の島、恋愛のパワースポットも

「日本書紀」「古事記」で描かれた天地創造の神話。天つ神に国造りを命じられたイザナギ、イザナミの二柱の神が天の浮き橋に立ち、天の沼矛(あまのぬぼこ)で大海原をかき回したとき、矛の先からしたたるしずくが固まってできたのが「自凝(おのころ)島」。そこに天下って最初に生んだ島が淡路島とされています。

淡路島には、イザナギが余生を過ごしたとも伝えられ、日本最古の神社といわれる「伊弉諾(いざなぎ)神宮」など、神話ゆかりの地が多数残されています。中でも伝承の地「おのころ島」の候補地とされるのが、島南部の南あわじ市灘の沖4.6キロメートルにある沼島です。

空から見た沼島は勾玉(まがたま)の形をしておりどことなく神秘的。島内には天の沼矛や天の御柱のモデルともいわれる矛形の岩「上立神岩(かみたてがみいわ)」、イザナギ、イザナミをまつる「おのころ神社」が鎮座する「おのころ山」などの見どころが点在します。上立神岩は、イザナギ・イザナミの結婚にまつわる神話や、岩の表面にハート形のくぼみがあることなどから恋愛成就のパワースポットとしても人気だとか。

沼島は古代の海人族(あまぞく)の本拠地であると伝えられ、戦国時代は沼島水軍として名をはせました。毎年5月3、4日には、沼島水軍をほうふつとさせる勇壮な「沼島八幡神社 春祭り」が行われ、島は一年で最もにぎわいます。

「屏風(びょうぶ)岩」「あみだバエ」などの巨岩奇岩に囲まれる沼島では、1億年前にできた地球のしわとされる鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)という珍しい岩石が1994年に発見されました。この奇岩は引き潮のときにしか見ることができませんが、沼島以外ではフランスとカナダの2カ所で発見されているだけといい、世界的にも貴重なものです。

年間通じて味わえる海の恵み

沼島に行くには、神戸三宮から沼島汽船・土生(はぶ)港までバスを乗り継ぎ約2時間半、さらに船で10分。日帰りの場合、神戸を朝出るとちょうど昼ごろに沼島に着きます。まずはおいしいお昼ご飯を食べてから島内散策に出るといいでしょう。

島民の多くは漁業に従事しています。沼島漁港に揚がる魚介類の評判は高く、島周辺の岩礁に住み着く高級アジ「瀬付きアジ(マアジ)」は神戸の有名ホテルのコース料理などに提供されています。

島では一年を通じて新鮮な魚介をふんだんに使った海鮮鍋など、おいしい漁師料理が楽しめます。また沼島といえばハモといわれるほどハモ料理には定評があり、宿や食事どころでは5月から9月ごろまでハモすきやハモのコース料理が食べられます。

会席料理では骨切り、湯引きしたハモが梅肉とともに供されることがありますが、産地で食べるハモは鮮度が違います。沼島のハモは京都の高級料亭で出されている天然もの。漁師が捕ってきたものをそのままお造りやあぶり、すき鍋、天ぷらにしてくれます。

島内に宿が3軒あり、島グルメを堪能できる宿泊プランが充実しています。各店ともランチのハモのコースは要予約ですが、食事どころの「海鮮漁師料理 水軍」ではハモフライ定食などが気軽に楽しめます。

海水浴場としても人気の沼島は、美しい海岸線を散歩したり、のんびり海を眺めたりして過ごすのもおすすめです。

沼島には5年前に「沼島総合観光案内所 吉甚」がオープン。観光客や島民の交流の場となっているほか、干物や沼島限定の土産品の販売や、島内唯一のお休みどころ「ちょこっと喫茶」もあります。

ここの人気メニューの一つが、沼島の海をイメージした「国海ソーダフロート」。炭酸入りの青いラムネシロップを海に見立て、ラムネシャーベットやバニラの「島」をのせ、ストローでかき回せば、天の沼矛で大海原をかき回している気分になれそうです。

吉甚では、島内散策ボランティアガイド「ぬぼこの会」や、島内13カ所の奇岩名勝を漁師の船で巡る「沼島おのころクルーズ」の取り次ぎも行っています。陸側からは決して見られない絶景に間近まで迫れるクルーズは年々人気が高まっており、一度は乗ってみたいものです。

癒やしキャラ勢ぞろい、淡路島のサルたち

もう1カ所、淡路島でぜひ立ち寄りたい場所があります。沼島汽船・土生港から東へ約10キロメートル。淡路島南東部の柏原山系に生息する野生ザルを餌付けし、自然なかたちでニホンザルと触れ合える「淡路島モンキーセンター」です。

ここに集まる野生ザルは約300匹。他の地域のサルと比べてやや小柄で、おとなしく温厚なのが特徴です。人が近寄っても逃げることなく、餌場でくつろいだ姿を見せ、園内にいる鹿とも仲良く過ごしています。

春に生まれたばかりの赤ちゃんザルは小さくて愛くるしく、お母さんザルに甘えたり、水道のホースをチュウチュウしたり、うるうるした瞳でこちらを見つめてきたり。見ていて飽きません。

餌をやるときは人間が小屋の中に入りますが、ここでもサルたちはとても落ち着いていて、仕切りの前にちょこんと座って待っている姿もユーモラスです。

サルは野生なので、梅雨時など山から下りてこない時期もありますが、夏休みまではほぼ毎日餌場に姿を見せてくれます。沼島で遊んだ後は、かわいいサルたちに会いに行ってみませんか。

水津陽子
 合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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