睡眠リズムの乱れは「心の乱れ」 躁うつ病では顕著

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/3/27
ナショナルジオグラフィック日本版

写真はイメージ=PIXTA

躁うつ病(双極性障害)になると、気分が日々の睡眠状態の影響を受けやすい。患者さんが徹夜をしたり、逆に長時間寝たり、夜勤などで昼夜逆転した後に、気分の大きなアップダウンが起こることが多いのである。今回は、そんな双極性障害と睡眠リズムの関係、また双極性障害の再発を予防する試みについて解説しよう。

双極性障害では気分が高揚する躁状態と、気分が落ち込むうつ状態の両方がみられるが、特に躁状態と睡眠の関係が深い。躁うつ病が再発する原因を調査したある研究では、3分の1の患者さんで睡眠時間が短くなった翌日に気分が大きく高揚するという現象がみられている。短時間で自然に目が覚めた翌日に高揚することもあれば、たまたま徹夜した翌朝から高揚することもある。

気分の高揚は双極性障害における躁状態の症状のひとつに過ぎない。いったん躁状態が発症すると気が大きくなり、時には尊大になって顰蹙(ひんしゅく)を買う、怒りっぽくなって人間関係を壊してしまう、金遣いが荒くなって借金を重ねるなど、逸脱した言動のために社会的な立場が抜き差しならない状態にまで悪化することも少なくない。そのため再発予防が最も大事になる。

双極性障害の再発と睡眠の変化は、どちらが卵でどちらがニワトリなのか?

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