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グルメ・トラベル

外国人があこがれる宿 古民家・宿坊、人気の理由 インバウンドサイト発 日本発見旅

2018/3/22

 昼間は観光客でいっぱいの白川郷の集落も夕方以降は人が少なくなり、早朝や夜に散歩するといろいろな発見があります。夜は本当に静かで星がきれいに見えますし、朝はまだ人がほとんどいない村の景観を楽しめるのです。

 夫のシャウエッカーいわく「ディープな経験をしたい観光客がたくさんいます」。ジャパンガイドが実施している満足度ランキングでは、トップ10に白川郷の合掌造り民宿と高野山の宿坊が必ず入ってきます。見るだけではなく宿泊という経験ができる。そのポイントは高いようです。

 東洋文化研究者として有名なアレックス・カー氏が、徳島県の祖谷(いや)で古民家再生プロジェクトとして修復した古民家一棟貸し切りの宿はたいへんな人気で、ブームの先駆けとなったといえるかもしれません。現在は長崎、香川、奈良、岡山、静岡などにも活動の拠点を広げているそうです。

■24時間、どっぷり浸れる体験がしたい

 「ディープな経験」とは、具体的には何を指しているのでしょうか。シャウエッカーはそれを、24時間のimmersionだと表現します。immersionとは「没入、浸すこと」。日本の文化にどっぷり浸ることを表しているそうです。

 そんな体験ができる場所の一つが、京都の美山です。ここにはかやぶき民家の宿が10軒以上あり、私たちは1日1組限定で貸し切りにする「美山FUTON&Breakfast」に宿泊。英国などにある宿Bed&Breafastをもじったネーミングです。

 夕食は自炊でもよいのですが、そのときは地元の料理旅館のシェフが来て夕食を作ってくれるプランを利用し、囲炉裏を囲んでいただく最高のディナーになりました。

美山の知井地区にある「かやぶきの里」の景観。日本の原風景のようなたたずまいには、外国人も我々日本人も魅了されますよね。(写真:japan-guide.com)
かやぶき民家の内部。入口から奥まで広い土間が続いていて、その両側に部屋とキッチン、バス・トイレなどがあり、2階も利用できます。(写真:japan-guide.com)

 シャウエッカーにとってさらに印象的だったのは、夏でもエアコンがなかったこと。訪れたのは7月でしたが、家の障子を全部開けると風が通り抜けて涼しくなります。昔の日本はきっとこんな感じだったのでしょう。夜も朝も本当に静かで、聞こえてくるのは鳥や虫の声、川の音や風の音。朝、周辺を散歩した時、田んぼをよく見ると小さいカエルがたくさんいて驚いたり……。そのような経験は、私ですらほとんどしたことがありませんでした。

 美山の風景はスタジオジブリのアニメに出てくるトトロの森にどこか似ています。『となりのトトロ』を見てあの森や里山の雰囲気が好きになり、風景が似ている美山で1~2泊だけでも映画と同じような生活をしたい人は多いのではないでしょうか。

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