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億万投資家も迷う急落 下げ相場での戦略は 億万投資家、相場はこう攻める(中)

日経マネー

2018/5/14

億単位の資産を有する「すご腕投資家」3人が本音でトーク(写真:都築雅人)
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株式投資で億単位の資産を築いた、旧知の3人の腕利き投資家が相場展望や投資手法について熱く語り合った。3回に分けて紹介する(前回記事「注目は『大型株の割安銘柄』 億万投資家の相場観」はこちら)。2回目は下げ相場での対応や心構えなどについて話し合ってもらった。

◇  ◇  ◇

──全体相場が急落した2018年2月上旬の際にはどうされましたか。

(写真:都築雅人)

今亀庵さん(以下、今) 小型の成長株を持ち続けていて、信用取引によるレバレッジを2倍掛けているので、正直あの下げはかなりきつかったです。

かぶ1000さん(以下、か) 2倍はやはりすごい。

www9945さん(以下、w) 相変わらず突っ走っていますね。私は運用資産が100としたら、信用取引分は29くらいです。

今 運用資産が100あったらそのうち70で株を現物で買い、それを担保にした信用取引でさらに140を買っている形です。これだけレバレッジを掛けて、しかも持っている株がかなりの成長株でPERが高く、価格のボラティリティー(変動率)も高い銘柄でしたから、かなり下がりました。

1月末時点で年初比15%まで増えていましたが、一気にマイナス3%まで減ってしまいました。その後に少しリバウンドしてきているので、現在(2月下旬時点)では年初比7%のプラスまで戻っています。

か 大きくレバレッジを掛けている割には、それほど極端に上下動はしていませんね。

今 断トツの主力銘柄である(航空機リースの)ジャパンインベストメントアドバイザー(東マ・7172)に救われた形です。この銘柄が全体相場の下落局面で逆行高しましたから。あと50銘柄ぐらいに分散投資していて、7割は小型成長株ですが、残りの3割は業績が安定していて配当利回りも3%程度はある銘柄です。それがバッファー(緩衝)になって、ポートフォリオのリスクが軽減されている面もあります。

■下手なヘッジは足かせに

──それでは、保有株を売却せずに済んだのですか。

今 そうですね。レバレッジが2倍なら、10~15%の下げでも何とか持ちこたえられます。15年のチャイナ・ショックや16年のブレグジット・ショック、トランプ・ショックなどでも、信用取引の追加証拠金(追い証)が発生せず、持ち株の売却には至りませんでした。ですから、18年2月上旬の下げでもひとまず様子を見ました。

もちろん、下げ幅がさらに拡大すれば、損切り、すなわち、損失が出るのを覚悟して現物や信用取引で買った持ち株を売却して現金を捻出し、追い証を預け入れるしか対策はありません。

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