異動や転職… 新しい職場の上司・同僚はこうツカむ!エグゼクティブ専門の転職エージェント 森本千賀子

また、自分が「得意なこと」「豊富な知識を持っていること」を発信すると、それを「教えてほしい」という人が近づいてきてくれます。

例えば、「ラーメン通です。〇〇エリアのラーメン店は制覇しているので、おいしいお店なら僕に聞いてください」とか、「趣味でファイナンシャルプランナー資格を取りました。特に外貨預金には詳しいです」など。少しの工夫で、「話を聞きたい」「相談したい」と話しかけてもらえる確率がグンと上がります。

印象づけたいなら「ギャップの魅力」を演出

メンバーが多い職場で、自分をしっかり印象づけたいのであれば、「ギャップ」を見せて興味をひくのも効果的です。見た目や経歴から他者があなたに抱くイメージを打ち崩すような側面があれば、ぜひそれを紹介してください。

コワモテでいかつい男性が「スイーツが好きです」「ピアノが弾けます」、地味で堅めの印象の人が「学生時代はパンクバンドでドラムたたいていました」、きゃしゃなお嬢様タイプの女性が「空手の有段者です」といったように。第一印象とのギャップでインパクトを与えれば、覚えてもらいやすくなるものです。

どんな人も、何かしらそうしたギャップを持っていると思います。ぜひ「こう見えますが、○○なんです」をアピールしましょう。

実績より「志」や「思い」を伝える

自己紹介では、いかに自分が優れた実績を上げてきたか、高いスキルを持っているかを語りたがる人も見受けられます。「早く認められたい」「頼ってもらいたい」という気持ちもあると思いますが、「自慢話」と捉えられてしまうと、心の距離が離れてしまいます。

それよりも大切なのは、「志」や「思い」を語ることです。

これまでの仕事で大切にしてきたこと、心がけてきたこと。何をやりがいとし、どんな仕事を楽しんできたか。そして、新たな職場ではどんな目標を掲げ、何を実現したいのかを伝えましょう。

「そんな思いでこの会社(部署)に来てくれたのか。そうであれば、一緒にがんばりたい」と思ってもらえるはずです。また、その職場がマンネリムードに陥っていた場合、新しく加入したあなたが志や思いを語れば、同僚たちにはとても新鮮に映るはずです。既存メンバーに良い刺激を与えれば、それはその職場での最初の「成果」となり、上司からの評価にもつながることでしょう。

ちょっとした心がけで、受け入れられやすくなる

新しい職場に入ってしばらくの間は、以下のようなことも心がけてみてください。同僚はあなたの行動をしっかり見ていますので、「この人となら一緒にやっていけそう」と思われるようにしたいものです。

●あいさつは自分からする

当たり前のことに見えて、実はできていない人が多数。特に年下の同僚に対しては、自分からはあいさつしない人が多く見られます。相手から言われるまで、一人ひとりと目を合わせ「おはようございます」「お疲れさまです」と声をかけてください。

●朝は早めに出社する

出社時間は意外とチェックされているものです。人より早めに出社するだけでも、意欲を感じてもらいやすくなり、好印象を与えられます。

●雑用を率先して引き受ける

新しい職場では、どうしても「即戦力」として動けないことも。そこで、会議の議事録作成や資料のコピーなど、皆が面倒がるような雑務を積極的に引き受けることをお勧めします。特に、それなりのキャリアを持つ人物が雑用をいとわずにこなす姿勢を見せれば、好感を持たれ、尊敬されます。

●素直に質問する

プライドが邪魔をして、質問ができない人も少なくありません。特に年下の人に教えを請うことができない人も。けれど、素直にものを尋ねられる人、アドバイスに耳を傾けられる人のほうが人間関係を早く築けます。

こうした行動ができる人は、周囲の協力を得られ、仕事においても早く成果を上げられるのです。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜更新です。次回は3月30日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
morich代表取締役 兼 All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊「のぼりつめる男 課長どまりの男」(サンマーク出版)ほか、著書多数。

管理職・ミドル世代の転職なら――「エグゼクティブ転職」

5分でわかる「エグゼクティブ力」
いま、あなたの市場価値は?

>> 診断を受けてみる(無料)

「エグゼクティブ転職」は、日本経済新聞社グループが運営する 次世代リーダーの転職支援サイトです

NIKKEI 日経HR


今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら