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AI女子を増やせ 中高生向け教室、理系選ぶ動機に

2018/3/20 日本経済新聞 朝刊

AI講座でパソコンに向かう女子中高生(東京都渋谷区)

 人工知能(AI)の研究で、女性が活躍する裾野が広がりつつある。イベントには学生から社会人まで幅広い年齢層の女性が集まり、交流を深める。AIが広く社会に受け入れられるためには、多様な生活領域を持つ女性の視点が欠かせない。

 ◇   ◇   ◇

 2月18日、都内のオフィスの一室では、女子中高生が真剣な視線をパソコンに向けていた。画面には打ち込んだばかりのアルファベットや数字の文字列が並ぶ。AIに大量の画像を学習させ、イヌとネコを見分ける機能を持たせるのだ。学生向けに扱いやすくしているが、AIが自ら特徴を学ぶ深層学習という最新技術を肌感覚で知る講座だ。

■将来はエンジニア、AIつくりたい

 高校1年生の沢口瑠菜さん(16)は「ロボットを動かすAIを作ってみたい。将来はエンジニアを目指している」と目を輝かせる。部活動でロボットを作るうち、それを動かす頭脳に興味が湧いてきた。一緒に参加した母親の一枝さん(41)は「娘は講座で同じ興味をもつ女子学生と仲良くなった。貴重な出会いの場になっている」と話す。

 同講座はプログラミング教育のライフイズテック(東京・港)などが開いた体験会で、全国からAIに関心がある中高生が集まった。応募した学生の3分の1は女子学生だったという。アニメ作品に出てくるハッカーに憧れたり、技術を学ぶのが就職に有利そうだと考えたり、参加を決めた理由は様々だ。

 ◇   ◇   ◇

 AI研究者による講演もあった。登壇した東京大学の山崎俊彦准教授(41)は、演説がいかに聴衆の心を打つかなどの「魅力度」を解析するAIの開発に挑む。女性の化粧を解析するAIも開発中だというが、実際に研究室で手を動かしているのは男子学生なのが悩み。山崎准教授は「これからのAI開発の現場では、女性の感性が必要になることも多くなる」と話す。

 講演で山崎准教授は、開発者になるにはAIの仕組みを理解する数学力、最新の論文を読み解く英語力、アイデアを表現する国語力が必要だと力説した。「実際に触れて感じた驚きで、学ぶ意欲も高まる。AIを志す女子学生が増えてほしい」と期待する。

 ライフイズテックはほかにも「Code Girls」という女子中高生向けのプログラミング教室を開いている。IT(情報技術)企業と協力し、アプリ開発などを体験できる。また女性エンジニアが会社で働く体験談を語る。

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