5年前より3倍速い 最新Wi-Fiルーター選び4つの条件我が家のWi-Fi高速化計画(上)

日経PC21

自宅のWi-Fiを高速化するには、Wi-Fiルーターを新しいモデルに替えるのも1つの方法だ(画像はイメージ=PIXTA)
自宅のWi-Fiを高速化するには、Wi-Fiルーターを新しいモデルに替えるのも1つの方法だ(画像はイメージ=PIXTA)
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自宅でスマートフォン(スマホ)やパソコンを利用するときに欠かせない家庭内でのWi-Fi(無線LAN)。最初に設定したときのまま、ずっと使っているという家庭も多いのではないか。新生活が始まるこのタイミングで見直してみてはどうだろう。「遅い」「よく切れる」という不満が解消できるかもしれない。この特集ではWi-Fiをより快適に使うための知識を紹介する。まずは最新のWi-Fiルーターの選び方。現在発売されているモデルは5年前のルーターに比べ約3倍高速化。加えて同時に接続する機器が増えても通信速度があまり低下しないという。

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自宅のWi-Fiを高速化したいとき、多くの人が考えるのはWi-Fiルーター(親機)を最新の製品に買い替えることではないか。だが、家電量販店などでは数多くの親機が販売されている。3000円ほどの格安機から4万円超の高機能製品まであり、選択に迷う人も多いだろう。そこで親機選びの極意を解説する。注意すべきは「規格」「クラス」「ストリーム数」「ハイエンド機能」の4つだ。これらによって通信速度と価格はおおむね決まる。

接続する子機数でクラスを決める

まずは「規格」を確かめる。現行親機の大半は802.11ac対応だが、格安機の中には802.11nのみのものもあるからだ。最新の親機と約5年前に発売された11nの親機を比べると、11ac対応によって実測値は3倍近くまで高速化している。ここ2~3年に発売されたパソコンやタブレット、スマホはほとんどが11ac対応。子機の性能を生かすためにも11ac対応製品を選ぼう。

次に自分の住環境に合ったクラスを選択する。11ac対応の親機は速度や価格によって大きく4つのクラスに分けられる。

「トライバンド対応クラス」(2万1500円~4万3000円)
「1.73ギガクラス」(7500円~2万7500円)
「1.3ギガクラス」(6000円~1万3900円)
「866メガクラス」(2800円~6800円)
現在のWi-Fi親機の主流は11ac対応。それらは速度や価格によって大きく4つのクラスに分けられる。各クラスの価格帯と主な特徴を示した。価格がこなれてきたのは1.3ギガクラスの製品で、1万円前後で購入できる

基本的に高価な製品ほど最大通信速度は速く、同時に接続できる子機の数も多い。しかし、接続台数が多くないなら、数千円の格安な866メガクラスで十分だ。

速度はストリーム数で変わる

次に「ストリーム数」を確認する。親機や子機が対応するストリーム数が多ければ、通信が速いだけでなく、多くの子機を接続しても速度が低下しにくい。11ac対応製品は1本のストリーム当たり433Mbpsで通信できる。このストリームが複数あれば並行してデータをやり取りでき、それだけ速度は上がる。

親機と子機が複数のストリームに対応していれば、並列でデータを送受信して通信速度を向上できる。この仕組みをMIMO( MultipleInput Multiple Output =マイモ)と呼ぶ。現在発売されている標準的なパソコンやハイエンドのスマホはMIMOに対応している

ただし、ストリーム数が多い親機は高価だ。現行では「4×4」対応の子機はないので、コスパ重視なら価格がこなれてきた「2×2」か「3×3」から選ぶとよい。

標準的なパソコンは受信ストリームを2つ備えるので、「2×2」以上を選びたい。ただし、「4×4」に対応する子機はないのでオーバースペックになる可能性が高い。「2×2」か「3×3」の製品から選択するとよいだろう
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